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遠い島ガダルカナル

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  • サイズ B6判/ページ数 378p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569625379
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0030

出版社内容情報

ガダルカナル島をめぐる日米軍の死闘を描く。

死闘むなしく日本軍がガダルカナルからの撤退を決めた時、太平洋戦争の戦局は米国側へと大きく転回した! 力作戦史ドキュメント。

1942年、ミッドウェイ海戦で連合艦隊が敗北を喫した時から、すべては始まった。何が始まったのか? それは、戦いの実相を軍の上層部が隠蔽し、天皇や国民に正確な情報を与えなくなったという、軍の頽廃が、である。このような精神状況の中で、ガダルカナル争奪戦は始められた。最初から、必ずしも負け戦と決まっていたわけではない。米軍側も、遠く離れた戦場に対する補給体制などは、準備がなされていなかったし、何よりも、指揮官たちが、まだ日本軍に対して恐れをいだいており、腰をひきがちの指揮をおこなっていたからである。しかし、日本陸海軍のエリートたちは、この状況をまったく見抜けず、的外れな作戦を次々と展開してゆく。ついに、詰まるところは、米軍の自信回復となり、戦場からの撤退やむなし……。と相成ったのである。本書は、現代の日本の状況にも通じる感のあるこの戦いを、当代一流の戦史家が描いた、力作戦記である。

[第1章 八月]
●「上陸」の項 
●「突撃」の項 
●「全滅」の項 
●「揚陸失敗」の項 
●「意見具申」の項 
[第2章 九月]
●「空母雷撃」の項 
●「辻参謀赴任」の項 
[第3章 十月]
●「戦艦突入」の項 
●「迂回作戦」の項 
●「空母対空母」の項 
[第4章 十一月]
●「捲土重来」の項 
●「戦艦沈没」の項 
●「船団潰滅」の項 
[第5章 十二月]
●「ドラム缶」の項 
●「御膳会議」の項

内容説明

米軍を侮り、誤断をくりかえす、陸海軍エリートたち。「戦いの神」は、ついに日本を見放した。待望の戦史長編。

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。1953年、東京大学文学部卒業。同年、文芸春秋入社。以来『週刊文春』『文芸春秋』各編集長、出版局長、専務取締役等を歴任。1993年、『漱石先生ぞな、もし』で第十二回新田次郎文学賞を受賞。1998年刊の『ノモンハンの夏』(文芸春秋)では、第七回山本七平賞を受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

May

5
ガダルカナル戦役を全体を、ざっくりと読むにはちょうど良い感じ。ガダルカナル戦役自体だけではなく、太平洋戦争を扱った戦記(雑誌は除くけど)もいったいいつ読んだっけ、という状態だから、ある程度は新鮮な気持ちで読めたし、かつて読んでいたのかもしれないけれど、へぇこんなこともあったのかと思うこともあり、良い読書になった。筆者も半藤氏だから安心。お勧め。2022/02/20

Koji

1
題名の通り、上層部と現場の距離感を感じる。あまり現場の事は描かれていない本ですけど。2015/01/07

カバラン

1
消耗戦である。ゲーム 艦これ も時間の消耗戦だ。擬人化された艦これを楽しんでいる人にとっては各艦船の実際の働きを知ることのできる本でもある。2014/10/06

水無月十六(ニール・フィレル)

1
構成が素晴らしいです。ガダルカナル島の戦いの様子が日米双方の視点から描かれ、よく分かりました。2010/03/03

Koji

0
上層部の話がメイン。泥くさい部分は少なめ。2021/03/26

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