太平洋戦争の研究―こうすれば日本は勝っていた

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  • サイズ B6判/ページ数 387p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569625362
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0030

出版社内容情報

本当に日本には太平洋戦争で勝つ見込みはなかったのか? 英米の戦史研究家が取り組んだ仮想シナリオから浮かび上がる戦争の真実。

ミッドウェーで日本が負けたのは覆しようもない事実である。しかし、その勝利は、ある一人のアメリカ海軍士官の判断のおかげだった。彼は燃料が少なくなり引き返す時機が来たにもかかわらず日本空母部隊を探しつづけ、ついに攻撃に成功したのであった。確かに、日米戦は日本に圧倒的に不利だった。しかし、本当にシナリオは一つだけだったのだろうか? 本書は、そのような疑問に導かれたアメリカの戦史家10人が、もう一つの可能性を求めるシナリオに取り組んだ衝撃の仮説である。

▼もし日本がアメリカでなくソ連に進攻していたら? もし南雲中将が真珠湾に第三波攻撃を仕掛けていたら? ガダルカナルで日本は本当に勝てなかったのか? そのような設定をもとに、当時の戦力分析などもふまえて、日本が取るべきだった、あるいは取れたかも知れない選択肢を明らかにしていく。

▼あの戦争とはいかなるものだったのか、別の側面から光をあてる一冊である。

●第1章 ウラジオストック占領 
●第2章 大東亜共栄圏の確立 
●第3章 真珠湾の大勝利 
●第4章 珊瑚海海戦の攻防 
●第5章 アメリカ本土攻撃作戦 
●第6章 オーストラリア侵攻作戦 
●第7章 英領インド帝国の陥落 
●第8章 ガダルカナルの激戦 
●第9章 奇跡は起こることがある 
●第10章 勝利は神風に乗って

内容説明

もし日本がアメリカではなくソ連に進攻していたら?もし南雲中将が真珠湾に第三波攻撃を仕掛けていたら?ガダルカナルでは本当に勝てなかったのか?アメリカの一流戦史家たちが、本気で「歴史のif」に取り組んだ。

目次

第1章 ウラジオストック占領―シベリアの虎、山下奉文
第2章 大東亜共栄圏の確立―太平洋艦隊壊滅す
第3章 真珠湾の大勝利―アメリカの防衛線の後退
第4章 珊瑚海海戦の攻防―暗号解読に気づかぬ日本軍
第5章 アメリカ本土攻撃作戦―ミッドウェーとカリフォルニアの戦い
第6章 オーストラリア侵攻作戦―南半球のサムライ
第7章 英領インド帝国の陥落―歓迎されぬ日本軍
第8章 ガダルカナルの激戦―カギとなった米軍指揮官の弱腰
第9章 奇跡は起こることがある―レイテ湾の栗田部隊の大戦果
第10章 勝利は神風に乗って―休戦協定を勝ちとった日本

著者等紹介

ツォーラス,ピーター・G.[ツォーラス,ピーターG.][Tsouras,Peter G.]
退役陸軍中佐。陸軍地上戦情報センター、ワシントン事務所の上級情報分析官。軍事、軍事史に関する著書、編著20冊がある

左近允尚敏[サコンジョウナオトシ]
鹿児島県出身。1943年、海軍兵学校卒業。巡洋艦「熊野」(航海士)、駆逐艦「梨」「初桜」(航海長)を経て、1945年、終戦(海軍大尉)。1952年、海上自衛隊入隊。インドネシア防衛駐在官、海上幕僚監部通信課長、練習艦隊司令官、統合幕僚会議事務局長を経て、1979年、退職(海将)。1980年から87年まで産経新聞客員論説委員。1980年より(財)平和・安全保障研究所
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

臓物ちゃん

3
「あの戦争こうすりゃ勝ててたのになぁ」という本は日本にゃそれこそ山のようにあるが、本書のようなアメリカ側の戦史学者が真剣に考えたような本だと数少ない。なので「米本土攻撃したのに長期戦になった」「オーストラリア攻め込んだけど結局負けた」「日本領インドが誕生したけどすぐ独立された」といった日本にとっては面白みのない展開が逆に面白い。架空戦記のようなワクワクではなく、冷静に歴史を改変することで戦争がどのようなものだったかを浮かび上がらせてみせる論理的な興奮がある。なかなかオススメの一冊。2019/08/13

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