出版社内容情報
原子も扱う超微細技術は社会をどう変るのか。
原子・分子を操作する超微細の技術は社会をどう変えるのか。医療・環境・ものづくりでの可能性を探り、その根底にある考え方に迫る。
10億分の1メートルの世界で原子・分子を操作する技術。そこから物質の新たな性質が生み出され、「ものづくり」は大きく変革される。さらに、医療や環境、コミュニケーションなど、人々の暮らしの可能性は劇的に広がる。
▼「寿命がきたら自分でリサイクル可能な状態に“壊れる”パソコン」「人間より早く正確に危険を察知する車」「がん細胞ができるとすぐに医師に知らせるバイオチップ」「患部だけに効果を発揮する副作用のない薬」「カニやセミの抜け殻のように人間の形状にあわせて原子・分子のレベルからデザインされる衣服」「鋼鉄よりも10倍固く10分の1の軽さの新素材」「静電気で動くモーター」「国会図書館もの情報量が収められる角砂糖のサイズの原子メモリ」……。
▼「ものづくり」に活かし、さらに、便利でかつ無害な社会を創るために、ナノテクノロジーにいかに取り組むべきか。その第一人者が極微科学の本質と新時代のパラダイムを説き明かす。
●第1章 極微の威力――ナノテクノロジー革命
●第2章 極微の挑戦――産業の現場へのインパクト
●第3章 極微の技術――開花を待つ創造の種
●第4章 極微の未来――ナノテクが目指す約束の地
内容説明
一〇億分の一メートルの世界で原子・分子を操作する技術。それによって「ものづくり」は変革され、医療や環境、コミュニケーションなど、人々の暮らしの可能性は劇的に広がる。「寿命がきたら自分でリサイクル可能な状態に“壊れる”パソコン」「人間より早く正確に危険を察知する車」「がん細胞ができるとすぐに医師に知らせるバイオチップ」…。より便利で無害な社会を創るために、ナノテクノロジーにいかに取り組むか。その第一人者が新時代のパラダイムを説き明かす。
目次
第1章 極微の威力―ナノテクノロジー革命(こんなところにナノテクノロジー;ナノテクノロジーとは何か ほか)
第2章 極微の挑戦―産業の現場へのインパクト(世界はすでに動きはじめている;企業がナノテクノロジーで生き残るには ほか)
第3章 極微の技術―開花を待つ創造の種(電子・情報通信分野のナノテクノロジー;バイオ・医療分野のナノテクノロジー ほか)
第4章 極微の未来―ナノテクが目指す約束の地(ものづくりが変わる;学問が変わる ほか)
著者等紹介
川合知二[カワイトモジ]
1946年、神奈川県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。大阪大学産業科学研究所助教授を経て、1992年、同教授。2002年、同産業科学ナノテクノロジーセンター長(併任)。内閣府総合科学技術会議専門委員、文部科学省科学技術・学術審議会専門委員などを務める。1979年、日本化学会進歩賞、1991年、金属材料科学助成賞、1994年、市村学術賞、1997年、文部省COE(中核的研究拠点形成プログラム)研究リーダー、2000年、日本化学会学術賞、2001年、大阪大学プロフェッサーオブザイヤーなど受賞多数
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