出版社内容情報
著者の人生哲学が凝縮した世界初の不幸論。
蔓延する幸福教。だが本当はどんな人生も不幸である……。この理不尽極まりない真実を自覚して生きることを勧める、世界で初めての不幸論。
「幸せになろうね」「私はほんとうに幸せ者です」……。世に蔓延する「幸福でありたい症候群」。だがその幸福感は、他人の不幸や「死」の存在を「知らないこと」「見ないこと」で支えられている。
▼本書では、古今東西溢れる「幸福論」とその信者たちの自己欺瞞を鋭く指摘。さらに「他人(自分)を傷つけないために真実より嘘を語ること」を優先する特殊日本的幸福論者の傲慢さ、怠惰さを赤裸々にする。
▼著者は、長年の哲学的考察の果てに――どんな人生も不幸である――という結論に辿りつく。この恐ろしく理不尽な「真実」をトコトン見すえて不幸に留まってはどうか。そのほうが「よく生きる」ことができるのではないか、と提案。
▼<目次>第1章・幸福のための条件 第2章・さまざまな幸福論 第3章・幸福がもたらす害悪 第4章・相対的不幸の諸相 第5章・「死」という絶対的不幸 第6章・自分自身の不幸を生きる
▼著者の人生哲学が凝縮した、世界初の「不幸論」。
●第1章 幸福のための条件
●第2章 さまざまな幸福論
●第3章 幸福がもたらす害悪
●第4章 相対的不幸の諸相
●第5章 「死」という絶対的不幸
●第6章 自分自身の不幸を生きる
内容説明
「幸せになろうね」「私はほんとうに幸せ者です」…。世に蔓延する「幸福でありたい症候群」。だがその幸福感は、他人の不幸や「死」の存在を「知らないこと」「見ないこと」で支えられている。著者は、長年の哲学的考察のはてに―どんな人生も不幸である―という結論に辿りつく。この「真実」を自覚し自分固有の不幸と向きあうほうが、「よく生きる」ことになるのではないか。古今東西溢れる「幸福論」とその信者たちの自己欺瞞を鋭く指摘した上で、そう提案する。だれも書かなかった、「不幸論」の誕生。
目次
第1章 幸福のための条件
第2章 さまざまな幸福論
第3章 幸福がもたらす害悪
第4章 相対的不幸の諸相
第5章 「死」という絶対的不幸
第6章 自分自身の不幸を生きる
著者等紹介
中島義道[ナカジマヨシミチ]
1946年福岡県生まれ。1977年東京大学人文科学研究科修士課程修了。1983年ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。現在、電気通信大学教授。専攻は時間論、自我論、コミュニケーション論。哲学が好きな一般の人たちを対象に哲学の道場「無用塾」を主宰している
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感想・レビュー
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