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絵解き ルソーの哲学―社会を毒する呪詛の思想

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569623825
  • NDC分類 135.3
  • Cコード C0030

出版社内容情報

今を読み解ける画期的絵解きルソー入門!

歴史を変え、現代日本にも大きな影響を与えている哲学者ルソー。その真の姿を余すことなく、わかりやすく解説する画期的絵解き哲学書。

近代以降の人類の歴史を一変させたルソーの哲学。そして彼の哲学は、日本にも影に日向に大きな影響を与えつづけている。しかしながら、これまで日本にはルソーの真の姿は、正確には紹介されてこなかった。

▼ルソーの生涯を知り、彼の著作をよく読みこんでいけば、それがいかに矛盾と詭弁に満ちているかがわかる。普通はこんなに矛盾と詭弁だらけであれば誰も見向きもしないはず。しかしルソーだけが例外的にとてつもなく魅惑的でありつづけている。これこそルソーの「常人にない透明性」のなせる技なのである。また、彼の哲学は花札でいう「ふけ」のようなもの。人類がこれまで正しいとしてきたものをすべてひっくり返して否定し、あってはならない間違った考えをどんでん返し的に「賢明で正しい考えだ」と鮮やかに転倒して見せたのである。

▼絵解きでよくわかる新しい時代の正しいルソー入門。崩れゆく日本を救うには、哲学を正しく知らねばならない!

●第1章 「孤児」ルソーの、放浪の生と異常な性 
●第2章 5人の子を棄てた啓蒙哲学者の誕生 
●第3章 文明社会を破壊せよ!――「野蛮・未開社会こそユートピア」 
●第4章 性道徳の破壊と人間の改造――『新エロイーズ』と『エミール』 
●第5章 全体主義体制の教祖・ルソー 
●第6章 迫害、放浪、ひどくなる狂気 
●第7章 『夢想』と恍惚の果てに 
●第8章 死せるルソーの煽動――血塗られたフランス革命

目次

第1章 「孤児」ルソーの、放浪の生と異常な性
第2章 5人の子を棄てた啓蒙哲学者の誕生
第3章 文明社会を破壊せよ!―「野蛮・未開社会こそユートピア」
第4章 性道徳の破壊と人間の改造―『新エロイーズ』と『エミール』
第5章 全体主義体制の教祖・ルソー
第6章 迫害、放浪、ひどくなる狂気
第7章 『夢想』と恍惚の果てに
第8章 死せるルソーの煽動―血塗られたフランス革命

著者等紹介

ロビンソン,デイブ[ロビンソン,デイブ][Robinson,Dave]
1944年、スコットランド生まれ。ロンドン大学卒業後(英文学)、エクセター大学大学院修了(哲学)。大学講師をつとめるかたわら、主に哲学の入門書を中心に執筆活動を展開している。簡潔でわかりやすく、的を射た解説が高い評価を得ている

ザラット,オスカー[ザラット,オスカー][Zarate,Oscar]
1942年、アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。ブエノスアイレスの造形美術専門学校を卒業後、1971年、英国へ移住。1976年より小説その他の挿画を本格的に手がけ、現在に至る。作品はさまざまな国々で出版されている

渡部昇一[ワタナベショウイチ]
1930年、山形県生まれ。1955年、上智大学大学院修士課程修了。ドイツ、イギリスに留学後、母校で教鞭をとる。そのかたわらアメリカ各地でも講義。上智大学教授を経て、現在、上智大学名誉教授。Dr.Phill.(1958)、Dr.Phill.h.c(1994)。専門の英語学だけでなく、歴史、哲学、人生論など執筆ジャンルは幅広い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽん教授(非実在系)

5
イギリス思想的立場から見た近代大陸ヨーロッパ思想の祖にして奇人であるルソーをシニカル/冷酷に観察する本+中川八洋大先生のいつもの大いに偏ったやつが解説にくっつく猛毒本。特に解説を中心に言いすぎや誤りもあるが、本書の大まかな意図自体は真っ当で優れているので使い方要注意というタイプの奇書だと思えば存分に役立ちうるスペックを持つ。2021/09/08

viola

4
絵が多くて分かりやすいです。でも、それでもよく分からないのがルソー(苦笑)日本の教育もかなりの影響を受けているし、文学界に与える影響も大きい。ルソーがいなかったらもっと平和だったのに・・とも言われますしね。ルソーの著書ってところどころ「確かにそうだよな」と思えるところもあるけれど、そこまで大きな影響を与えるということが良く分からない・・。誰に影響を与えたか等も記してあります。偉人って変人だよね、という類の本によく載っているルソー風変りエピソードまで網羅しています。結論:わかったような、わからないような。2011/07/24

左手爆弾

3
一種のトンデモ本なのではなかろうか。原書の筆者は批判的ではあるがルソーを別な視点から描こうとしているように見える。しかし訳者や解説者は完全にルソーを左翼批判の単なる道具として扱っている。「レーニンやポル・ポトなどの独裁者はルソーがあったから出現した、ルソーは人格改造論者だ、英国保守主義を日本でも復活せよ!さもなくば日本精神は消滅する!」といった主張が巻末の「解説」でされているが、もはや解説ではなくただの自説の主張である。自分の本ならともかく、他の人の訳本でそういったことをするのは下品ではないか。2012/08/24

tatakuma

1
ルソーが自身の思想を自身で説明できてなかったのを知って驚きました。彼の思想や言動がこの本通りに矛盾だらけで、しかも、そういうものが日本に蔓延しているとしたら、確かに恐いと思いました。ルソーは植物学者か音楽家になればよかったのになぁと思いました。2014/08/18

tieckP(ティークP)

1
各ページ、1・2段落のまとめと一枚絵でだいたい構成されている。内容はかなり批判的だけど、決して一面的ではない。伝記を中心としつつ思想も一歩踏み込んで説明されているので、入門書の入門書くらいには十分なる。いろんな意味でイギリスっぽさ(たとえばシニカルさ)が漂う本。なお、解説は保守の論客の極論である。ルソー信者の考えと足して2で割るくらいのつもりで読めば、同じ事柄が両側から見るとこうも食い違うのか、というポストモダン的な認識が得られていいと思うけど、若い人が読んで真正直に受け取ると危険なので気を付けて。2012/01/13

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