出版社内容情報
いま日本経済に必要なのは「景気回復」ではない、まっとうな資本主義を機能させることだ! 気鋭エコノミストが日本に贈る最後通告。
エンロンやワールドコムの粉飾決算が表面化して、一人勝ちの様相を示していた米国経済が躓いた。“巨人”の躓きに溜飲を下げている向きもあるが、それは何も日本経済、日本資本主義の勝利を意味しない。むしろ、会計制度に対する「信用」を回復させるための諸施策を矢継ぎ早に打ち出す不祥事対応の姿には、米国資本主義の底力すら感じさせられる。
▼ひるがえって、米国資本主義はたしかに完璧ではない。しかし、それに対する代替案をわれわれは正々堂々と提示できるのか。米国資本主義に優越する日本資本主義を見せつけることができるのだろうか。
▼いまわれわれに必要なことは、米国資本主義を批判することではなく、ましてや旧き良き日本資本主義に立ち返ることでもない。「危機」「不安」と決別し、真の復活を遂げるために、新しい日本資本主義=「ニッポン・スタンダード」を確立するときだ――。気鋭のコンサルタントが「日本人を幸せにする経済」を示す。
●プロローグ 米国の「危機」にわれわれは何を学ぶべきか
●第1章 日本経済は誰かに“食い物”にされているのか
●第2章 日本経済の中身は健全か
●第3章 そもそも資本主義とは何であるか
●第4章 「ニッポン・スタンダード」を確立せよ
内容説明
「危機」「不安」と決別し、真の復活を遂げるために。いま最も注目を集める気鋭のコンサルタントが「日本人を幸せにする経済」を示す。
目次
プロローグ 米国の「危機」にわれわれは何を学ぶべきか
第1章 日本経済は誰かに“食い物”にされているのか
第2章 日本経済の中身は健全か
第3章 そもそも資本主義とは何であるか
第4章 「ニッポン・スタンダード」を確立せよ
著者等紹介
木村剛[キムラタケシ]
1962年、富山県生まれ。85年、東京大学経済学部卒業。同年、日本銀行に入行した後、営業局、企画局、ニューヨーク事務所、国際局など主要部局を歴任。一貫して金融関連業務を担当し、金融機関経営・マーケット構造の調査・分析、リスク管理・先端金融商品の統括、金融制度改革の企画・立案などに携わる。BIS規制にかかわる国際的な各種委員会にメンバーとして参画。98年3月、金融サービスに関する総合コンサルティングを行なうKFi代表(KPMGフィナンシャル株式会社代表取締役社長)に就任、現在にいたる。経済同友会経済法制委員会副委員長
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