出版社内容情報
Q&A方式でわかりやすく丁寧に解説。
企業のみならず、個人にとっても救世主になりうる民事再生法の知識を、Q&A方式でやさしく解説。債権者にとっても必読の一冊。
施行後2年を経過した「民事再生法」の申立て件数は、すでに2000件に迫る勢いである。債務者の経営権を保持したまま、その自主性を尊重しつつ再建を図るこの制度は、何らかの事情で経営破綻寸前にまで追い込まれているが、やる気もチャンスもある企業にとってはまさに救いの女神ともいうべきものである。
▼そしてまた、債権者の側にとっても、自己破産等で全く回収ができなくなるよりも、早期に民事再生手続をとらせ、一部だけでも債権の回収を図ることで、連鎖倒産などの危険性を減らすことができるのである。
▼本書は、講師として全国各地で民事再生手続の現場を見て、その疑問点に答えてきた著者が、債務者、債権者それぞれの立場からの民事再生手続について解説。手続の基本からよくある疑問点までをQ&A方式でわかりやすく解説してゆく。
▼平成13年に施行された個人事業者等と個人等を対象とする「個人民事再生手続」にも対応している。
[1]民事再生法がわかる
[手続きの概要]
●民事再生法の目的と手続の流れ
●倒産法の見直しと民事再生法制定の背景
●民事再生法手続の特徴と特則
●民事再生法・14の特則
[2]民事再生手続を活かそう
[77の質問]
●民事再生手続を申し立てる前に考えること
●民事再生手続の申立原因の発生から手続開始の申立てまで
●民事再生手続の開始申立てから開始決定まで
●民事再生手続の開始決定から債権届出まで
●債権確定手続から旧経営者への損害賠償請求まで
●再生手続における営業譲渡と担保権消滅制度
●再生計画案の作成から債権者集会での可決まで
●裁判所の再生計画の認可から手続の終了まで
●個人民事再生手続を活かそう
内容説明
手続が成功する3つの条件とは?申立てが無効になる4つのケースとは?小規模個人再生手続と自己破産の違いは?など、気になるポイントがQ&Aでわかる。
目次
1 民事再生法がわかる―手続の概要(民事再生法の目的と手続の流れ;倒産法の見直しと民事再生法制定の背景;民事再生法手続の特徴と特則;民事再生法・一四の特則)
2 民事再生手続を活かそう―77の質問(民事再生手続を申し立てる前に考えること;民事再生手続の申立原因の発生から手続開始の申立てまで;民事再生手続の開始申立てから開始決定まで;民事再生手続の開始決定から債権届出まで;債権確定手続から旧経営者への損害賠償請求まで;再生手続における営業譲渡と担保件消滅制度;再生計画案の作成から債権者集会での可決まで;裁判所の再生計画の認可から手続の終了まで;個人民事再生手続を活かそう)
著者等紹介
大矢息生[オオヤヤスオ]
1932年京都市生まれ。弁護士・税理士。国士舘大学大学院教授。静岡県立大学経営情報学部講師。元明治大学法学部講師。ハーヴァード大学ロー・スクール客員研究員(1985年~86)。会社法務に関する理論と実務に精通した数少ないエキスパート。大学での講義・研究のかたわら、企業法務の普及のため精力的に講演・執筆活動を展開している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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