内容説明
多くの未発表写真と魂を揺さぶる言葉の数々。新編集でよみがえる星野道夫の世界。
著者等紹介
星野道夫[ホシノミチオ]
1952年千葉県市川市生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。動物写真家田中光常氏の助手を経て、アラスカ大学野生動物管理学部に留学。以後、約19年間にわたってアラスカの自然と人びとの暮らしを見つめ、写真と文章で比類のない作品世界を築き上げた。『アニマ』『週刊朝日』『SINRA』『家庭画報』『たくさんのふしぎ』などの国内雑誌にとどまらず、『National Geographic』『Audubon』等の海外の雑誌にも作品を発表。国内外で高く評価される。86年アニマ賞、90年「Alaska風のような物語」(週刊朝日連載)で第15回木村伊兵衛写真賞受賞。優しさと厳しさが併存する写真と散文詩のように美しい文章は多くの人々を魅了しつづけたが、96年8月、カムチャッカ半島での取材中、クマに襲われ急逝。没後、東京、大阪、北海道などで開催された巡回写真展には、延べ約45万人が来訪した
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感想・レビュー
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lovemys
5
綺麗な写真。自然の繰り返しは、不思議で美しい。地球と生物たちは、これを何千年も繰り返してきたかと思うと、その果てしなさに気が遠くなる。私の一生なんて、ほんの一瞬なんだろうな。それでも美しく生きたいな。2021/02/19
さこ
0
なぜか私は、この文章が頭に入らない。しかし、声に出して読むと、体がリラックスする。本書を通して星野さんの体感した自然(nature)に疑似的に入り込める。そこで気づいたのは、知識を蓄えることなどさほど重要ではなく、体感を重ねていくことが、生きることの土台なんだ、ということ。そして、その土台を築くには「耳をすませる」ことが鍵。帯の文章も、序盤の文章も、それをちらりと伝えている。2019/03/05