出版社内容情報
気鋭のジャーナリストが対論で説く再生の智恵。
竹中平蔵氏、石原伸晃氏、堺屋太一氏など日本を代表する改革の旗手と、猪瀬直樹氏が繰り広げる談論風発のポイントをわかりやすく解説。
小泉政権発足後、「構造改革」は喧しく取り上げられたが、目に見えて効果の現われないなか、一時のブームのごとく解釈されている。しかし、構造改革なくして日本に成長はありえない。そこで、ジャーナリストとして構造改革を応援してきた猪瀬直樹氏が、各界の著名人19人と対談し、日本の明日を議論したのが本書である。
▼堺屋太一氏、宮内義彦氏、竹中平蔵氏、牛尾治朗氏、石原伸晃氏など、政財界の重鎮による忌憚のない意見は、構造改革第二ステージといえる今日でも色褪せることなく、意義深い。また、教育、文化、ボランティア、税制など、日本人の生活に直接根ざす問題にも積極的に斬り込んでいる。
▼「改革断行」を唱え続ける小泉首相の動向と併せて読み進めれば、今後の課題と処方箋が垣間見えるはずである。
●堺屋太一―「職縁社会」を打破し、「好縁社会」を築こう
●宮内義彦―構造改革を断行しなければ日本に明日はない
●竹中平蔵―構造改革を進めるには「リナックス方式」しかない
●牛尾治朗―構造改革の“ズレ”を防ぐのがわれわれ民間人の役割だ
●江田憲司―総理が主導権を発揮するにはまず公務員制度改革が不可欠だ
●石原伸晃―「痛みを伴う行革」ではなく、「夢のある行革」の推進 ほか
目次
堺屋太一(作家)
宮内義彦(オリックス代表取締役会長)
竹中平蔵(経済財政政策担当大臣)
牛尾治朗(ウシオ電機代表取締役会長)
江田憲司(桐蔭横浜大学教授)
石原伸晃(行政改革/規制改革担当大臣)
太田誠一(衆議院議員/自民党行政改革推進本部長)
島田晴雄(慶応義塾大学教授)
堀田力(弁護士/さわやか福祉財団理事長)
三枝成彰(作曲家)
林公(全国朝の読書連絡会会長)
寺脇研(文部科学省大臣官房審議官)
寺島実郎(三井物産戦略研究所所長)
真壁実(城南信用金庫会長)
草柳俊二(高知工科大学教授)
樫谷隆夫(公認会計士/税理士)
ゲリー・M・タラリコ(ドイツ証券会社東京支店投資銀行本部長)
加藤寛(千葉商科大学)
石弘光(政府税制調査会会長)
著者等紹介
猪瀬直樹[イノセナオキ]
1946年、長野県生まれ。信州大学人文学部卒業。出版社勤務を経て作家に。『ミカドの肖像』で87年、第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で96年度文芸春秋読者賞受賞。既成の常識にとらわれないユニークな視点で次々と作品を発表、『ペルソナ三島由紀夫伝』『マガジン青春譜』『ピカレスク太宰治伝』の評伝三部作が話題に。行革断行評議会委員として特殊法人等の廃止・民営化に取り組む。政府税制調査会委員等も務める。東京大学客員教授、国際日本文化研究センター客員教授、日本ペンクラブ理事・言論表現委員長、日本文芸家協会理事など幅広い領域で活躍中
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