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民族と国家―グローバル時代を見据えて

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  • サイズ 新書判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569620275
  • NDC分類 316.8
  • Cコード C0230

出版社内容情報

国際情勢を理解するための常識を平易に解説。

同時多発テロで何が変わったか!? パトリオティズム、グローバリズムなど国際問題を読み解く重要語の解説を通して、これからの民族の形に迫る。

20世紀を特徴づけたネーション(民族・国家・国民)という概念。だが、その終焉を予感させるように、2001年9月11日、米国で同時多発テロが起きた。グローバリズムとパトリオティズム(郷土愛)が台頭する中で、「民族」「国家」の定義も再考を迫られている。

▼本書では「民族(エスニシティ)」「国家」という言葉の起源を探り、その上で、現代における意味の変容を、オリンピックや湾岸戦争などの具体例をもとに解説。「ナショナリズムとは何か」「民族はフィクションか」「新しい民族は生まれるか」などの根本的な問いに迫っていく。

▼さらに日本「国家」成立の事情にも言及。「文化的ネーション」としての日本の特徴を示す。

▼<主な目次>◆民族の歴史はいつ始まったか◆日本文化はいかにして形成されたか◆日本のナショナリズムをどう捉えるか◆パトリオティズムの時代◆民族の生きるかたち

▼民族・国家のゆくえを深く洞察した、9・11後の「新・世界地図」。

●序章 なぜ今「民族・国家」なのか 
●第1章 湾岸戦争で知る「民族」と「国家」 
●第2章 ナショナリズムとは何か 
●第3章 「文化的ネーション」としての日本 
●第4章 近代日本「国家」の成立事情 
●第5章 パトリオティズムの時代 
●終章 民族の生きるかたち

内容説明

二十世紀を特徴づけたネーション(民族・国家・国民)という概念。だが、その終焉を予感させるように、二〇〇一年九月十一日、米国で同時多発テロが起きた。グローバリズムとパトリオティズム(郷土愛)が台頭する中で、「民族」「国家」の定義も再考を迫られている。本書では、こうした言葉の起源を探り、現代における意味の変容を、オリンピックや湾岸戦争などの具体例をもとに解説。その上で、「文化的ネーション」としての日本の特徴にも言及する。これからの民族・国家のゆくえを深く洞察した一冊。

目次

序章 なぜ今「民族・国家」なのか
第1章 湾岸戦争で知る「民族」と「国家」
第2章 ナショナリズムとは何か
第3章 「文化的ネーション」としての日本
第4章 近代日本「国家」の成立事情
第5章 パトリオティズムの時代
終章 民族の生きるかたち

著者等紹介

松本健一[マツモトケンイチ]
1946年群馬県生まれ。東京大学経済学部卒業。京都精華大学教授を経て、現在、麗沢大学国際経済学部教授。評論・評伝・小説など多方面で活躍。『近代アジア精神史の試み』(アジア太平洋賞受賞)、『日本の近代(1)開国・維新』(吉田茂賞受賞)(中央公論新社)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAKAPO

32
近代の国民国家が国民に保証する権利や自由は、パトリ(郷土)が人間に与えていたアイデンティティーにはなりえない。人間が欲しているのは、ついに「ふるさと」=パトリなのだ。人間は共同の文化意識によって生きていくのである。人間が集団として生きていくには、その上に、文化システムの遺伝子(ミーム)というものが必要なのである。帝国主義が引き裂いたのは、パトリが人間に与えていたアイデンティティーに他ならない。人間は、アイデンティティーを守るために命を懸けるように、パトリを守るために、自ら立ち上がり命を懸ける兵士になる。2020/10/27

Humbaba

6
2001年に起きた同時多発テロは,世界の有り様を大きく変えた.従来戦争とは,国と国が闘うものであった.しかし,テロとの闘いは,そのようなものではない.このへんかによって,従来まで使われていた国家という概念は,もはや用をなさないものになったと言えるかもしれない.2011/06/22

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