出版社内容情報
ステレオタイプの「いまどきの若者論」を排す。
「ケータイ」「ゲーム」「崩れゆく日本語」などをめぐる昨今の若者論は、あまりにも一面的ではないか――。明日の日本を拓くための探究。
若者とは誰のことなのか。「三種の神器」ケータイは彼らをどう変えているのか。
▼第一章「ケータイとともに来たもの」では、「?がる」ことを求めながらもコミュニケーションがうまくとれない若者の姿を描き、第二章「散らかった部屋から見える景色」では、「心」を育まずプログラムによってしか動かない生態を描いている。第三章「そしてすべてキャラになった」では、ゲーム、マンガから政治のキャラクター化までを論じ、第四章「音楽を聴かずに眠る日はない」では宇多田ヒカル、ジュディマリ、ZARD、GLAY、ユーミンを、第五章「『いま』の演出家列伝」では鈴木敏夫、原科孝雄、信藤三雄、斎藤環、鏡リュウジ各氏を斬る。第六章「ケータイの先に来るもの」では、ケータイ世代が消費を捨て生産を選ぶ指向をもっており、それが2010年の「豊かな生活」へのヒントとなるとしている。
▼90年代半ば以降の日本社会における、現場からの若者論決定版。
●第1章 ケータイとともに来たもの
●第2章 散らかった部屋から見える景色
●第3章 そしてすべてキャラになった
●第4章 音楽を聴かずに眠る日はない
●第5章 「いま」の演出家列伝
●第6章 ケータイの先に来るもの
内容説明
GLAYに陶酔し、茶髪で自分を「表現」し、電車内でも平気でケータイをかける…。彼らもまた「心」を求めて生きている!若者の生態を通して見えてくる日本の「いま」と「これから」。
目次
第1章 ケータイとともに来たもの
第2章 散らかった部屋から見える景色
第3章 そしてすべてキャラになった
第4章 音楽を聴かずに眠る日はない
第5章 「いま」の演出家列伝
第6章 ケータイの先に来るもの
著者等紹介
武田徹[タケダトオル]
1958年東京都生まれ。ノンフィクション作家、評論家。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士課程修了。大学院在学中の80年代半ばより、雑誌、新聞で本格的な評論活動を始める。現在は法政大学、国際基督教大学などで講師も務める
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