出版社内容情報
製造業はものづくりだけでは生き残れない!
製造業の利益の源泉は「モノづくり」から「サービス」へとシフトしている。本書はサービスビジネスの成功ノウハウと事業戦略を説く。
家電、自動車など、かつて日本の製造業は「世界の工場」といわれ、「メイド・イン・ジャパン」は世界一の競争力を誇った。しかし、いまや「世界の工場」は中国に移り、国内の空洞化は景気や雇用に重大な問題を投げかけている。もはや日本のメーカーは息絶えたのか。
▼本書は、日本の製造業復活の処方箋が、サービス事業にあると説く。曰く、「ビジネスチャンスはモノづくりの後にある」「顧客ロイヤリティを創出せよ」「ウルトラ・ナレッジマネジメントを実践せよ」。つまり、モノづくりだけではなく、売り方までを含めた付加価値事業の展開をいかに進めるかである。その模範企業として、GE、ソニー、ベネッセコーポレーション、ユニクロ、しまむらを取り上げ、成功法則を考える。著者は、三菱総合研究所で長くコンサルタント業に従事した経験から、事業シナリオやサービス事業開発の方法を提案し、多くのビジネスマンにヒントを与えてくれるだろう。
●第1章 「モノづくり」だけでは生き残れない
●第2章 サービス事業の戦略シナリオを策定する
●第3章 サービス事業で顧客ロイヤルティを獲得する
●第4章 サービス・チャンネルを創設・活用する
●第5章 勝ち組企業のサービス事業戦略に学ぶ
内容説明
日本の企業(特に製造業)の行く末を考えると、製品とサービスの両事業を融合させることが、生き残りの唯一の道だといえる。日本国内には、巨大なサービス需要が潜在している。この両方を証明しつくすだけではなく、本物のサービス事業開発に成功するための方法をあらゆる角度から提示しているのが本書。
目次
第1章 「モノづくり」だけでは生き残れない(陳腐化したビジネス・モデル;環境変化にどう対応するか ほか)
第2章 サービス事業の戦略シナリオを策定する(サービス分野は新成長機会に満ち溢れている;事業シナリオを描く ほか)
第3章 サービス事業で顧客ロイヤルティを獲得する(サービス事業の特性を認識する;商品開発力と人間理解力でブランドをつくる ほか)
第4章 サービス・チャンネルを創設・活用する(クチコミを増殖させる方法;チャンネルの方向を設定し、エースを活用する ほか)
第5章 勝ち組企業のサービス事業戦略に学ぶ(GE(ゼネラル・エレクトロニクス)
ソニー ほか)
著者等紹介
渡辺高哉[ワタナベタカヤ]
1938年、台湾の高雄市生まれ。62年成蹊大学政治経済学部卒業後、安宅産業入社。その後、三菱総合研究所に14年近く在籍。経営コンサルティング分野のパイオニアとして活躍。現在、独立し新創業研究所代表
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