PHP新書<br> ニューヨークで暮らすということ

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PHP新書
ニューヨークで暮らすということ

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  • サイズ 新書判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569618067
  • NDC分類 302.532
  • Cコード C0230

出版社内容情報

哲学教授がニューヨークを社会学的に考察。

百を越える言語、黒人、アジア、ユダヤ人など移民がひしめくこの町で、人々はいかにサバイバルするか。哲学教授による異色の生活体験録。

ニューヨークといえば、おしゃれでクールな街というイメージがある。しかし一方で、ドラッグや犯罪が横行する街という顔も存在する。そのどちらもニューヨークであるならば、いったい普通のニューヨーカーは何を考え、どのように暮らしているのであろうか。本書では哲学教授が留学体験を通して、ニューヨークに棲息する様々な人々の姿をリアルに描く。

▼人口の4割を占める移民。出身国は167、言語の数は116に及ぶ。様々な価値観の衝突のなかで、コミュニティの棲み分けが進み、次第に人々は定着していく。ニューヨークの繁栄の陰には移民たちの壮絶なサバイバル事情が隠されているのだ。

▼このような多人種社会では倫理など役に立たない。生き延びるには論理で相手の弱点を攻めるしかない。大学の授業もバトルそのもの。教師も生徒も実力主義のシビアな世界なのだ。

▼ガイドブックには描かれていない、ニューヨークという街の本当の姿がよくわかる好著である。

●第1章 ニューヨーク・非アメリカ的空間 
●第2章 ニューヨーク・街の表情 
●第3章 移民たちの暮らし 
●第4章 ブラジルからきたドリス 
●第5章 ニューヨークの大学事情 
●第6章 ニューヨークの生活事情

内容説明

ニューヨークの人口は800万。うち4割はアメリカ以外の出身者、6割は非白人である。116もの言語が飛び交うこの街で、人々は何を考え、どのように暮らしているのだろうか。本書は、日本の哲学教授が、ニューヨークに棲息する多種多様な人々のサバイバル生活事情をリアルにレポート。「ハーレムでは年収2万ドル」「コリアン対メキシカンの悲しい人種戦争」「マンハッタンのアパート事情」「マルクスを知らないアメリカ左翼」等々。移民国家で生きてゆくことの意味を考えた、異色の留学体験記。

目次

第1章 ニューヨーク・非アメリカ的空間
第2章 ニューヨーク・街の表情
第3章 移民たちの暮らし
第4章 ブラジルからきたドリス
第5章 ニューヨークの大学事情
第6章 ニューヨークの生活事情

著者等紹介

堀川哲[ホリカワテツ]
1947年、神戸市生まれ。法政大学経済学部卒業後、同大学院博士課程修了。現在、札幌大学経済学部教授。専攻は、現代思想、社会学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ishicoro

3
ニューヨーク出張の予習。20年前の情報ではあるがひょっこり変なところに行くとヤバいところってことだけはわかったかも。2022/10/30

ooo

3
チェルシーのギャラリー街の住人になりたい。でも、チャイナタウンも嫌いじゃない。煌びやかなネオンサイン。かわいいリスたち。底辺の生活。あそこで精一杯生きてみたい。2013/11/25

Naota_t

2
★3.3 映画等でみるNY市は、魅力的であるが、それは表面に過ぎない。日本と圧倒的に違うのは人種が多いことだ。不法労働、不法移民でNY市は構成されている。非移民は40%だ。移民は地区ごとに固まり、溶け込まず、英語も話さない。貧富の差が拡大し、犯罪は常態化し、治安は悪化する。以前の納税者からは税金の使途が不法移民に流れることが許せず、移民排斥が助長される。NY市で暮らすには、家賃と治安は比例する。”あとがき”にもあるように、NY市に留学を考えている日本人は確固たる覚悟と目的が必要である。綾部はどうだろうか。2019/07/20

HALI_HALI

1
2001年出版本のためデータは古いですがニューヨークの特徴をよく掴んで言葉にされていると思います。アメリカ=多様性の国というイメージですがそれはニューヨクシティのような極一部の沿岸の街。では、そんな特殊な街ニューヨクシティの実態とは何か。著者が実際にマンハッタンに住む白人、移民へのインタビューを通して実際の生活風景を描いていく。2017/01/10

かずら

1
著者が見た、移民の街ニューヨーク。そこで暮らす人々は何を考えどう行動しているのか? 面白かった。話の内容はどちらかというと暗いことが多いけど、著者の目線は近づきすぎず離れすぎず、ほどよくニューヨークという都市を見せてくる。ニューヨークがいいところか悪いところかは一度置いておいて、わかりやすく事実を伝えようとするあり方は好感が持てた。こういう世界があるんだよ、と静かに語られた気持ち。2012/11/06

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