PHP新書<br> 自閉症の子どもたち―心は本当に閉ざされているのか

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自閉症の子どもたち―心は本当に閉ざされているのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 187p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569617077
  • NDC分類 378.6
  • Cコード C0211

出版社内容情報

社会との関わりを回復させる真摯な活動記録。

心理療法家として千人以上の自閉症児と向き合ってきた著者。外部とのつながりを否定する彼らに人との関わりの心地よさを体験させる真摯な記録。

自閉症とは、人と目を合わせない、コミュニケーションがとれない、儀式的な行為を繰り返すなどの行動特性を示す精神障害の一つである。二、三歳の頃に発見されることが多く、その後の社会生活にいかに適応していくかは、本人や家族にとっての切実な課題である。

▼自閉症についてはこれまで数多くの研究がされてきたが、本書で著者は「肝心なことはまだほとんど分かっていない」とし、その上で、「自閉症児は心を閉ざしている」と決めつけるのは大人の側のモノサシの押し付けであると述べる。そして「いま」「ここ」を共有し、子どもたちが見ているのと同じ世界を見ようとすることで、子どもたちが抱える身体・空間・言語感覚の障害の本質を明らかにする。他者との関わりを拒む子どもたちに、人と関わり合って生きることは快い体験であることを、全身で伝えようとする著者の姿勢は、自閉症治療には直接関係のない一般の読者にも大きな感動を与えるだろう。

●第1章 分からないことからの出発 
●第2章 診断基準について考える 
●第3章 トシヤの場合 
●第4章 自閉症児の身体 
●第5章 自閉症児の空間 
●第6章 自閉症児の言葉と時間 
●第7章 何のための治療か

内容説明

人と目を合わせない、コミュニケーションがとれない、儀式的な行為を繰り返すなどの行動特性を示す自閉症。「彼らは心を閉ざしている」と決めつけるのはこちら側のモノサシの押しつけではないか?そう考える著者は、自閉症児たちと「いま」「ここ」を共有することを通して、彼らが他者に対して自分の存在を確立できないこと、ゆえに身体・空間・言語についての感覚に障害が生じていることを明らかにしてきた。子どもたちとの関わりから、人が生きてあることの意味をも問いかける、一治療者の軌跡。

目次

第1章 分からないことからの出発
第2章 診断基準について考える
第3章 トシヤの場合
第4章 自閉症児の身体
第5章 自閉症児の空間
第6章 自閉症児の言葉と時間
第7章 何のための治療か

著者等紹介

酒木保[サカキタモツ]
1948年、姫路市生まれ。中京大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了。中京大学文学部助手、旭川医科大学保健管理センター講師等を経て、現在、京都文教大学人間学部臨床心理学科助教授。臨床心理士。専門は自閉症治療、思春期心理臨床、不登校児の治療。自閉症治療のための数多くの関係論を提唱し、YB法(黄黒交互彩色法)などの具体的な治療法を発案している。1996年、日本心理臨床学会奨励賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒラP@ehon.gohon

11
日頃発達障害の子どもたちと関わっていながら、なかなか彼らの心を理解できないままにこの本を読みました。彼らとの関わりかたについてのヒントを得られたと思います。分からないなりに成長を見せる彼らです。私は試されているのかも知れません。2018/05/07

paseri

6
自閉症について知りたくて手に取りました。実例をもとに丁寧に分析されていて、参考になりました。自閉症の子の外界に対する認識を、理解しようとすることが大事なのかな。でもそれは、どんな人に対しても同じなのだろうなと思いました。2020/07/30

がりがり君

5
頭でっかちの私にはこういう臨床例が豊富な本がありがたい。dsmのpdd-nosの記述が古いままだったり、著者の症例の偏りがあったり気になるところだが、何より著者は子供をしっかりと見ることができる人間だ。それは文章の随所に現れている。自閉症疾患における「そこ」の概念の欠落は目からウロコだったし、自閉症児が中々自我同一性を獲得でけない理由もよくわかった。障害は、スペクトラム上に分類されるのであって、この本で取り扱ってるのはごく一例であるか、中々鋭い考察を得られた。2019/10/16

みみみ

3
ひとはひとがわからない。 「わかること」というのは物事が自分の思い通りに動いてることを指しているのに過ぎないのではないか。 「わかること」にこだわりすぎているのではないか。 変化を急ぎすぎない。 自分自身も、肝に銘じよう。 2011/05/07

よしだ

1
実話の例ばかりで役に立たず2013/09/05

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