出版社内容情報
国益と国の名誉を守る外交のあり方を探る書。
戦間期の外交戦略の失態が大東亜戦争を招き、戦後外交の愚かさが近隣諸国の謝罪要求を呼ぶ。国益と名誉を守る外交のあり方を探る書。
歴史教科書をめぐる問題、靖国神社参拝をめぐる問題はなぜ繰り返えされるのか。今こそ近隣諸国の圧力に屈しない自らの歴史観を取り戻すときである。――戦間期(第一次世界大戦と第二次世界大戦の間)の外交的失態、外交の欠如が、日本に悲劇を招いたとする著者は、失策の筆頭としてアメリカの巧妙な戦略に乗せられ、時の外交首脳が日英同盟を簡単に切断してしまったことを指摘する。また戦後外交については、1972年の日中国交正常化以降の愚かさは戦前を上回るとする。外交とは国益を守るためにある。国益とは政治経済のみでなく、国の名誉を守ることも含まれる。一連の歴史認識をめぐる近隣諸国の高飛車な謝罪要求は主権国家の主権国家たるゆえんである教科書採用権にまで及んでいる。戦争に正邪の区別なく、ただ勝者が正義を独占するのみ。外交における勝者とは賢明なる者、愚者は国を誤るのみ。外圧に惑わされず自らの歴史観確立のために書かれた憂国の書。
●第1章 帝国主義の猛威
●第2章 大東亜戦争の傷あと
●第3章 安全保障と日本国憲法
内容説明
国益と誇りを忘れた外交は国を滅ぼす。歴史教科書をめぐる問題はなぜくり返されるのか。今こそ近隣諸国の圧力に屈しない自らの歴史を取り戻す時である。
目次
第1章 帝国主義の猛威(前史;一八、一九世紀は西力東漸の時代;帝国主義とは何だったのか ほか)
第2章 大東亜戦争の傷あと(ミアーズまでが占領政策を批判した;講和と安保は正しい選択だった;冷戦は日本のアジア政策にどう反映したか ほか)
第3章 安全保障と日本国憲法(敗者の戦後―アメリカは日本から何を奪ったか;日本国憲法には志がない;五五年体制成立の背景 ほか)
著者等紹介
安村廉[ヤスムラキヨシ]
拓殖大学国際開発学部教授。昭和19年京都生まれ。早稲田大学文学部哲学科卒業。43年産経新聞に入社後、編集局政治部次長、論説委員室論説委員等を経て現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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