出版社内容情報
日華事変から真珠湾、そして終戦へ――大東亜戦争によって明治国家の栄光はことごとく灰燼に帰した。「外交官とその時代」シリーズ第4弾!
日華事変から真珠湾攻撃、そして終戦へ――大東亜戦争によって明治以来の先人が苦心惨憺して築いてきた大日本帝国は、うたかたのごとく消え去ってしまった。
▼『陸奥宗光とその時代』、『小村寿太郎とその時代』、『幣原喜重郎とその時代』に続いて、現代屈指の外交評論家の手になる「外交官とその時代」シリーズ第四弾!
▼近衛文麿、広田弘毅、松岡洋右、重光葵、東郷茂徳らの人物識見は如何に。
▼「遺孤は飢に泣き、往時の忠烈却って罪を問わ」れた昭和日本への鎮魂碑。
▼「誰も英雄ではない時代」にあって、日本外交の栄光を必死で支えた外交官たちの群像。
▼主な内容は、満洲国承認、日本の連盟脱退と満洲建国、二・二六事件、盧溝橋事件、南京占領、三国同盟、松岡洋右外交、真珠湾攻撃、硫黄島の激戦、沖縄戦、大東亜共栄圏、敗戦など。
▼大東亜戦争を全身全霊を込めて戦った「帝国日本、滅びの叙事詩」。
▼戦後の偏向史観は、この書によって終止符が打たれる。
●序章 歴史の真実
●第1章 満洲国承認
●第2章 連盟脱退と満洲建国
●第3章 最後の平和
●第4章 二・二六事件
●第5章 迫り来る戦雲
●第6章 盧溝橋事件
●第7章 南京占領
●第8章 泥沼へ
●第9章 三国同盟の締結
●第10章 破滅的な松岡洋右外交
●第11章 真珠湾へ
●第12章 栄光に酔った六カ月
●第13章 大東亜共栄圏
●第14章 敗戦の教訓
●第15章 滅びの叙事詩
●第16章 もう、やめねばならない
内容説明
大東亜戦争を全身全霊で戦った帝国日本、滅びの叙事詩。日本外交の栄光を支えた昭和前期の外交官群像。
目次
歴史の真実―現在生きている人間の価値観だけで歴史は書けない
満洲国承認―石原莞爾の鬼謀によって満洲はたちまち制圧された
連盟脱退と満洲建国―国家社会主義や五族協和という理想を満洲に夢見て
最後の平和―満洲事変は収まり日中関係改善のチャンスが訪れた
二・二六事件―昭和十年、十一年、日本国内の潮流は大きく変った
迫り来る戦雲―昭和十年、十一年、アジアも欧州も大きく変化した
盧溝橋事件―中国側に対日抗戦の時機が来たとの雰囲気が漲った
南京占領―外交手段による事態収拾の努力は懸命に続けられた
泥沼へ―事変勃発後の世論は政府の強硬態度を強く支持した
三国同盟の締結―日・独・伊三国の枢軸同盟を最後まで拒否した人たち
破滅的な松岡洋右外交―新体制運動は人心一新を望む国民に広く支持された
真珠湾へ―ハル・ノート発出後は誰も戦争に反対できなかった
栄光に酔った六ヶ月―日露戦争のときと同じ感激の波が全アジアに走った
大東亜共栄圏―アジアの独立を実現すべく大東亜会議が開催された
敗戦の教訓―日本を破滅的な惨禍から救う唯一の戦い方があった
滅びの叙情詩―硫黄島で日本の将兵は人間としての真価を発揮した
もう、やめねばならない―明治以来続いた栄光はうたかたのごとく消え去った
著者等紹介
岡崎久彦[オカザキヒサヒコ]
1930年大連生まれ。東京大学法学部在学中に外交官試験に合格し外務省に入省。1955年ケンブリッジ大学経済学部学士及び修士。在米日本大使館、在大韓民国大使館などを経て、1984年初代情報調査局長に就任する。その後も駐サウジアラビア大使、駐イエメン大使を務め、1988年より駐タイ大使。1992年退官。現在は博報堂特別顧問
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感想・レビュー
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中将(予備役)
Yoshikazu Nagai
フンフン