出版社内容情報
真の意味で開かれた日本社会への方策を提言。
障害者の「聖化」、常軌を逸した人権教育、「高齢社会=高福祉社会」論……。日本社会に瀰漫する欺瞞とタブーに違和と異見を表明する。
「乙武現象」に見受けられる障害者の聖化、競争を悪と見なす「絶対平等主義」、「お年寄りに優しい政治」という謳い文句、「女性・子ども=弱者」という前提に立った過剰な人権・差別論議、「言葉狩り」「マスコミの自主寄生」に代表されるブラック・ボックス現象……。
▼これらのスローガンや現象に対し、違和感を覚えるという日本人は少なくないだろう。だが、戦後民主主義色に彩られてきた我が国の言語空間においては、これに疑義を呈することはタブーとされてきたし、異見を表明しようものなら、たちまち「差別主義者」のレッテルを貼られしまう。
▼小浜氏は、この「弱者民主主義」とでもいうべき風潮に対し、『「弱者」とはだれか』という著書で違和と異見を表明し、櫻田氏は、自身が重度の障害を負う身である立場から、日本人の「弱者救済幻想」を厳しく批判してきた。その両者が、忌憚のない議論とともに、真の意味で開かれた日本社会への方策を提言する。
●プロローグ 総括――戦後民主主義の功と罪
●第1章 「絶対平等主義」批判
●第2章 教育から競争を奪うなかれ
●第3章 「弱者」聖化への違和感
●第4章 「高齢者=要介護」という偏見
●第5章 病いとしてのフェミニズム
●第6章 ここまで歪んだ人権思想
●第7章 在日外国人問題とグローバリゼーション
●エピローグ 民主主義を鍛え直すために
目次
プロローグ 総括―戦後民主主義の功と罪
第1章 「絶対平等主義」批判
第2章 教育から競争を奪うなかれ
第3章 「弱者」聖化への違和感
第4章 「高齢者=要介護」という偏見
第5章 病いとしてのフェミニズム
第6章 ここまで歪んだ人権思想
第7章 在日外国人問題とグローバリゼーション
エピローグ 民主主義を鍛え直すために
著者等紹介
小浜逸郎[コハマイツオ]
1947年横浜市生まれ。横浜国立大学工学部卒業。家庭論、教育論、思想、哲学など幅広く批評活動を展開
桜田淳[サクラダジュン]
1965年宮城県生まれ。脳性小児麻痺による手足の不自由さを克服し、養護学校卒業後、県立八戸高校、北海道大学を経て東京大学大学院に進み、法学政治学研究科修士課程を修了。その後、愛知和男前衆議院議員の政策担当秘書を務めるかたわら、94年に論壇デビュー。第1回読売論壇新人賞最優秀賞、第1回正論新風賞を受賞
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感想・レビュー
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GAKU
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