出版社内容情報
しつけを忘れた日本の親に育てられた子供が起こす数々の問題。ドイツの教育哲学を熟知した著者が、切実な思いで説く子育てへの提言。
もう我慢がならない!
▼電車の中で騒ぐ子どもを叱れない親。
▼わが子のいたずらを見て見ぬ振りする親。
▼わが子の財布にいくら入っているか知らない親。
▼幼稚園の発表会でビデオの電源を取り合いする親。
▼乳幼児に食べ物をおもちゃ代わりに与える親――こんな親が子どもを「サル」にしてしまう。いじめ、不登校問題、学級崩壊、少年犯罪、挙げ句の果てには、母親同士の確執から、相手の子どもに手をかけ殺害するという痛ましい事件まで起きてしまった日本の子育ての現状を、欧州の中でも、確固たる教育哲学を持つドイツから見た著者が、バッサリと斬る。祖国日本を愛すればこその厳しい子育てへの提言は、ぬるま湯に浸かったような子育てを歯がゆく思う世代の溜飲を下げる。また、いまこそ真の子育てに取り組みたいと考える親には、目の覚めるような福音となるはずだ。日本の将来を担う子どもたちを真の大人に育て上げるために、多くの大人に読んでもらいたい一冊。
●第1章 愛するわが子を「サル」にする親、「ヒト」にする親
●第2章 大人になれない大人たち
●第3章 若いお父さんお母さんだけの問題か?
●第4章 教育を原点に戻すことから、すべては始まる
内容説明
叱ることができない日本の大人たちへ―彼らを「サル」にしてしまっていいのですか?子どもを正しくしつけるためのヒントと心構えを明かす。
目次
第1章 愛するわが子を「サル」にする親、「ヒト」にする親(「叱らない、しつけられない」では始まらない;何とかしつけようとしている親もいるけれど)
第2章 大人になれない大人たち(子どものままでは育てられない;サル語を教えているとしか思えない、近頃の日本人)
第3章 若いお父さんお母さんだけの問題か?(おかしくなった日本を正すのは誰?;一人の人間としてタフになること)
第4章 教育を原点に戻すことから、すべては始まる(サル的人間を生み出した戦後教育の見直しを;奉仕活動を子どもたちに課すことの大切さ)
著者等紹介
クライン孝子[クラインタカコ]
ノンフィクション作家。1939年満州生まれ。チューリッヒ大学、フランクフルト大学で独文学、近代西欧政経史を学ぶ。現在フランクフルトに在住。夫君はドイツ人、一男の母でもある。EUプレスクラブ、ドイツ婦人ジャーナリスト連盟会員。主な著書に、『歯がゆい国・日本』『もどかしい親と歯がゆい若者の国・日本』『歯がゆい日本国憲法』(祥伝社)、『甘やかされすぎるこどもたち』『捨てない生活』(ポプラ社)、『統一ドイツ・その知られざる素顔』『統一ドイツ・新たなる苦悩』(PHP研究所)などがある
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感想・レビュー
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まりにゃ
Maiko Araki