出版社内容情報
日米防衛ガイドライン、不審船騒動、小渕首相急逝──冷戦後の荒波に揺れた日本外交に新世紀に向けた展望を示すわが国屈指の外交評論。
二十一世紀初頭において「世界の最大の問題は中国問題であり、なかんずく台湾問題である」と言い切る岡崎氏。
▼ヨーロッパと同様、アジアにも冷戦後にふさわしい「五十年の平和」を保証するために、日本に何ができるか。
▼外務省情報調査局長、駐タイ大使を歴任した、わが国屈指の外交評論家が、アジアに「希望の世紀」を実現するために日本外交が突破しなければならない喫緊の課題を示す。
▼不審船騒ぎ・南北朝鮮首脳会談に代表される北朝鮮問題、教科書問題で紛糾中の日中関係、集団的自衛権がクローズアップされる日米関係等々、一見バラバラに起ったかに見える出来事に、日本の外交戦略を貫徹する視点から一貫した脈絡を提示、激変が予想される東アジアの安全保障環境がわが国にとって持つ意味を明らかにする。
▼「日本外交論なんて退屈なだけだ」と諦めている多くの読者に、「国際スタンダード」に合致した上質の外交評論がかもしだす知的興奮をお届けする。
●第1章 アジアにも半世紀の平和を
●第2章 日韓安保協力の幕開け
●第3章 日本の政策に外国の容喙を許すなかれ
●第4章 あえて森内閣を擁護する
●第5章 「日米防衛協力のための指針」とは何か
●第6章 21世紀日本の行方
●最終章 21世紀の新たな出発点
内容説明
新世紀の指針を示すわが国屈指の外交評論。21世紀のアジアを「希望の世紀」にするために、日本が解決しなければならない喫緊の課題とは。
目次
第1章 アジアにも半世紀の平和を
第2章 日韓安保協力の幕開け
第3章 日本の政策に外国の容喙を許すなかれ
第4章 あえて森内閣を擁護する
第5章 「日米防衛協力のための指針」とは何か
第6章 二十一世紀日本の行方
最終章 二十一世紀の新たな出発点
著者等紹介
岡崎久彦[オカザキヒサヒコ]
1930年生まれ。東京大学法学部中退、外務省入省。1955年ケンブリッジ大学経済学部学士および修士号取得。在米日本大使館、在韓日本大使館勤務などを経て防衛参事官を務め、1984年初代情報調査局長に就任。その後、駐サウジアラビア大使、駐タイ大使に任じられたのち1992年退官。現在、博報堂特別顧問を務める。主著に『隣の国で考えたこと』(中央公論社)、『戦略的思考とは何か』(中公新書)、『幣原喜重郎とその時代』(PHP研究所)など
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