良い財政赤字 悪い財政赤字―「俗説」の呪縛を解き景気回復へ

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  • サイズ B6判/ページ数 449p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569614182
  • NDC分類 342.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

バランスシート不況が次の段階に入り、IT投資も増えてきた日本経済。2年先が楽しみだ。米国・アジア経済の行方を読みつつ復活への道筋を明示する。

最悪の状況を脱した日本経済。自律回復に向け、どのような道筋を辿るのか。

▼本書では、株・債券・不動産等のマーケット分析から日本経済の近未来を読み切る。

▼著者は言う。「日本経済はまだ96年の水準にまで戻っていない。いま財政支出を止めれば再びメルトダウン状況に陥るだろう」「土地は一部地域で下げ止まり、消費マインドも回復している。IT投資の増大も考えると後2~3年でバランスシート不況を脱出するだろう」「現在、長期金利は低く国債の価格は高水準にある。つまり投資対象としての国債に人気が集中している訳で、マーケットは赤字国債による財政支出を容認していると言えよう」「怖いのは金利上昇より、上がらない危険である。バランスシート不況を脱しても皆が『借金拒絶症』に陥ったら、結局いつまでも政府がお金を遣い続けざるを得なくなる」

▼バランスシート不況という怪物の実態に迫りその解決策を提示する21世紀の経済原論。

●第1章 金融政策を無力化したバランスシート不況 
●第2章 財政出動こそ回復への絶対条件 
●第3章 バランスシート不況の第二段階 
●第4章 良い財政赤字と悪い財政赤字 
●第5章 残る金融問題とその解決 
●第6章 アジア経済・復活の構造 
●第7章 日本を揺るがしかねないアジアの火種 
●第8章 アメリカ経済の動向と日米政策協力 
●第9章 日本企業・体質強化への提言

内容説明

自律回復への道筋が見えた!卓越したマーケット分析から日本経済の未来を読み切る。2年ぶりの渾身書き下ろし!世界に問う、21世紀の経済原論。

目次

第1章 金融政策を無力化したバランスシート不況
第2章 財政出動こそ回復への絶対条件
第3章 バランスシート不況の第二段階
第4章 良い財政赤字と悪い財政赤字
第5章 残る金融問題とその解決
第6章 アジア経済・復活の構造
第7章 日本を揺るがしかねないアジアの火種
第8章 アメリカ経済の動向と日米政策協力
第9章 日本企業・体質強化への提言

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hisashi Tokunaga

0
資本移動の自由化をアジア危機で警鐘を鳴らしたのは慧眼。

psi_x

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2001年ともう10年近く前の本だが、ちゃんと経済だけでなく安全保障の問題も絡めて論じてあるので安心した。安全保障もわからない人間に経済、財政を語って欲しくない。もっとこの人の本を読もう。2010/09/06

緑色と風

0
本書は2001年出版、すぐ読んだ。今、景気低迷で財政赤字が膨張、公共事業・子供手当ての是非、赤字国債発行の是非が叫ばれている。2001年と現在とでは、海外経済が2001年時より悪い分日本にとっては深刻。一時的なバラ蒔は後世に借金だけを残す悪い財政赤字につながる。一方、低金利のなか、後世にも活用される首都圏の交通網整備、土地の利用促進等経済の活性化につながり、再び活力を取り戻すための良い財政赤字になるのなら納得できる。今読んでも参考になる。

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