出版社内容情報
人間の原罪、神の慈悲、愛することの苦悩など、人生の原点を深く見つめてきた作家の箴言集。『氷点』をはじめ全著作より約200編を厳選。
本書は、99年に逝去した北海道旭川の作家・三浦綾子氏の小説、エッセイより、生きる指針となる名言名句を集めた箴言集。よく知られているように、著者は敬虔なキリスト教信者であった。しかしその作品はキリスト教の枠を越え、多くの人々が日常で感じている「よりよき生とは」「理想とは」「社会正義とは」「エゴイズムの克服とは」といった問題について言及し、多くの共感を呼ん。
▼本書の見出しにも次のようなフレーズが並ぶ。「人は皆、奇跡的な存在である」「華やかに生きている人でさえ、孤独なのだ」「生きることは権利ではなく義務である」「男と女が魅き合う強烈な力とは」「差別やいじめのない教育」「思いやりと優しさの本質」等々。
▼三浦文学の根底にある精神の自由と祈りは、北海道の過酷な風土に鍛えられた者たちのみがもつ優しさと、北海道の歴史の浅いゆえの心の自由さによるものだといえよう。
▼あらゆる苦難を希望にかえる言葉230編である。
●第1章 心の荒野を生きるため
●第2章 病める時も
●第3章 愛と絆の重み
●第4章 結婚、そして夫婦として
●第5章 現実を生きぬく知恵
●第6章 「教えること」と「育てること」
●第7章 神とともにある日々
目次
第1章 心の荒野を生きるため
第2章 病める時も
第3章 愛と絆の重み
第4章 結婚、そして夫婦として
第5章 現実を生きぬく知恵
第6章 「教えること」と「育てること」
第7章 神とともにある日々
著者等紹介
三浦綾子[ミウラアヤコ]
1922年、北海道旭川市で生まれる。旭川市立高等女学校卒業。小学校教員として終戦を迎える。46年、肺結核を発病し、その後も脊椎カリエスを併発し、13年間の療養生活を送る。52年、病床にて洗礼を受ける。59年、三浦光世と結婚。64年、朝日新聞社懸賞小説で『氷点』が一位入選。以後、作家活動に入り、数々のベストセラーを生み出す。1999年10月12日、77歳にて逝去
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