出版社内容情報
激増するハッカー被害、タダで配信される音楽や小説??いまアメリカで起こっている情報戦争の裏側と今後日本で勃発する事態を予見する。 インターネット利用者は、世界で四億人に迫る勢いである。インターネットは、新聞・雑誌などのプリントメディアやラジオ・テレビなどの放送メディアに次ぐ「第三のメディア」としてその地位を確立したといえる。本書は、新たなメディアが生み出す次世代の社会を予見した技術エッセイ集である。著者は、ニューヨークに在住するジャーナリスト。七年間の現地取材を通じて、導き出された結論が、まさにタイトルに象徴される。曰く、第三のメディアは、これまで一部の人たちが独占してきた情報発信の手段を利用者一人ひとりに開放したのであり、より多くの人々が情報発信の手段を手にするとき、旧来のメディアが創り出すジャーナリズムの力は衰え、同時にメディアが創り上げたスーパー・スターは消えてしまうのだ。さらに、現在、日本で注目されるビジネス・モデル、BtoB、セキュリティーなどの問題にも、本書は解答を与えてくれるはずだ。
内容説明
NY在住ジャーナリストが7年間の取材でつかんだ「ポストIT社会」の実像。
目次
虚業の終焉―ドットコム企業盛衰史
セキュリティ―管理者不在のグローバル・ネットワーク
メディア―情報発信の大衆化とスーパー・スターの消滅
エンターテインメント―著作権を破壊する怪物ナプスター
教育―オンライン・スクールが問い直す「公共空間」の意義〔ほか〕