この国で戦争があった

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569612423
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

  庶民にとってあの太平洋戦争とは何だったのか? 出征、疎開、教練、空襲……各界の著名人たちが身をもって体験した戦争の記憶。  太平洋戦争から半世紀以上が経ち、当時の鮮烈な記憶も徐々に薄れつつある。この平和な日本の国土で、ついこの間戦争があったことなど、いまの若い人々には信じ難いことであろう。しかし、現在の沖縄基地問題や憲法問題を見れば、あの戦争が我々の暮らしにいまなお尾を引いていることに、否応なく気づかされるはずである。▼本書は各界の著名人38名が、それぞれの戦争体験を赤裸々に綴ったアンソロジーである。著者には、五木寛之、池波正太郎、司馬遼太郎ら作家陣を中心に、高峰秀子、沢村貞子、三木のり平ら俳優陣、さらに土光敏夫、本田宗一郎ら経済人、平山郁夫、赤塚不二夫ら画家・漫画家などそうそうたるメンバーである。▼ひと口に戦争体験といっても、一様ではない。出征で戦地に赴いた人、国内で空襲にあった人、空襲を避け田舎に疎開した人、敵に捕われ収監された人など。ぜひ次代に伝えたい記録である。  ●軍靴の響きー高峰秀子 ●燃え広がる戦火ー田辺聖子 ●予想外の出来事ではなかったー藤沢周平 ●無明の世界ー司馬遼太郎 ●一枚の号外ー淀川長治 ●次男の病死、長男の出征ー加藤シズエ ●大空の死闘ー堀越二郎 ●私のなかの予備学生ー阿川弘之 ほか

内容説明

日本国民にとって、あの戦いとはなんだったのか。各界著名人38名が語る私の戦争体験。

目次

軍靴の響き(高峰秀子)
燃えひろがる戦火(田辺聖子)
予想外の出来事ではなかった(藤沢周平)
無明の世界(司馬遼太郎)
一枚の号外(淀川長治)
次男の病死、長男の出征(加藤シヅエ)
大空の死闘(堀越二郎)
私のなかの予備学生(阿川弘之)
入営前―最後の試合は甲子園(川上哲治)
教練の出席率(松本清張)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

32
各界の先人の体験の抜粋。既読は『堕落論』など数冊。未読から興味を持った本を読んでみたい。さて本題。空襲、教練、配給などの様々な制限下での戦時環境で、精一杯自身の道を模索。印象に残るのがまず「土光氏の”母”」。香典を投資した気概!同様に「井上氏」。8/16朝刊への記者としての想い。次に、現代にも繋がる日本への問いかけ。「司馬氏」の問う”旧日本の殻”の脱皮。次に「五木氏」の”オセロ”。哀号・・・、やり切れなさに氏自身の矛盾への苦悩。お1人お1人の次世代への伝言を咀嚼し、自分なりの生き方に活かしたいと感じる。2015/09/14

パン太郎

7
様々な分野の有名人の戦争体験が時系列で語られています。この方は実はこんな経験をしていたのかと驚くことばかりでした。各人により状況が違うのですが、戦争という抗いようのない異常事態に巻き込まれた人にしか語り得ない何か。大変貴重な経験談でした。2024/08/14

及川まゆみ

4
とても面白かったし読みやすい。各人が出した本から、戦争にまつわるエッセイを引用したアンソロジー本。各章の最後に各人の経歴と出典があるので、興味がわいたら出典もとの本を読めばいい、というなんともおいしい本だ。2016/09/27

Mayu

2
風立ちぬをみて、堀越二郎さんの文がのっている本の1つとして読みました。他の著者の方も著名人ばかりで、それぞれの年齢、性別、職業的専門性などの違いで、いろいろな感じかたをされていたのだなと、とても興味深く、またところどころ涙がでてしまうくらい、気の毒に感じました。戦後、それまでの価値観がひっくり返ってしまうところを目の当たりにされた経験も多く書かれていて、時代や権力者の意向に流されず、人として、何が正しくて、何が大切なのかを見失わずに生きたいと思いました。2013/07/28

0
戦時中の生活が今の生活とあまりにかけ離れた世界であることを改めて感じた。学生寮に入ると結核で亡くなるというのも今では考えられない。それにしても理不尽に身近な人を亡くす悲しさは想像を絶するものがあるのだろうと感じた。2016/04/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/206373
  • ご注意事項

最近チェックした商品