出版社内容情報
押し寄せるIT革命、経営の勝敗を決めるカギはリーダーにある。現場の最先端はどうなっているのか。今リーダーの必要な資質を分析。 IT革命は、リーダー革命を伴わないと成功しない。ITで経営が変わるのではなく、リーダーが成功へと導くのだ。その認識は意外と薄いと思われる。成長している企業は何が違うのか。本書の前半では、いま注目されている経営者、澤田秀雄HIS社長、増田宗昭CCC社長、南部靖之パソナ代表、井上雅博ヤフー社長、河野栄子リクルート社長、角川歴彦角川書店社長など12人のトップインタビューを収録。後半はそのインタビューをもとに、彼らがどうやって新時代に対応する変革を実現してきたのか、そのプロセスを科学的に分析し、体系化した。本書を読み進むことがそのまま、変革のプロセスを学ぶ構成となっている。著者は、組織論・戦略論を専門とする一條・一橋大学助教授。最新のアメリカ経営学の成果もふんだんに、紹介されている。IT時代の新しい成功の方程式は、そしてリーダーに必要な資質とは何か。経営に興味を持つ者に様々なヒントを示唆する一冊。 [第1部]IT革命とリーダーシップ ●序 本書の基本設計 [インタビュー変革する十二人のリーダー]角川歴彦/澤田秀雄/井上雅博/増田宗昭/河野栄子/鈴木尚/寺井秀蔵/南部靖之/佐藤玖美/鈴木幸一/南場智子/成毛真 [第2部]リーダー革命の科学的分析 ●第1章 企業の基本設計思想 ●第2章 変革のインフラストラクチャー ●変革に向けて組織を動かす
内容説明
本書は三つのブロックによって構成。まずは、今の時代認識が整理されている。IT革命に直面する中で、日本企業が直面している現実とは何か、本質的な問題の所在はどこにあるのか。次に、トップ・リーダーへのインタビュー記録が掲載。十二人の発言の行間から、IT革命の波に乗り切れるかどうかは、かなりの程度リーダーの手腕にかかっていることが伝わるだろう。そして第二部では、十二人のリーダーの発言に沿って、変革をどのように進めたらいいのかという、変革の基本設計思想とプロセス、ツールがまとめられている。
目次
第1部 IT革命とリーダーシップ
インタビュー:変革する十二人のリーダー(角川歴彦;沢田秀雄;井上雅博;増田宗昭;河野栄子;鈴木尚;寺井秀蔵;南部靖之;佐藤玖美;鈴木幸一;南場智子;成毛真)
第2部 リーダー革命の科学的分析(企業の基本設計思想;変革のインフラストラクチャー;変革に向けて組織を動かす)
著者等紹介
一条和生[イチジョウカズオ]
一橋大学大学院社会学研究科、国際企業戦略研究科(兼任)、助教授。専攻は組織論、戦略論。1958年生まれ。一橋大学社会学研究科博士課程を修了。1995年ミシガン大学経営大学院を卒業。博士号(経営学)を授与される。最近では研究論文を海外で発表することに力を入れるとともに、国内では研修トレーニング・講演活動・コンサルティングなどを通じて、リアルタイムにビジネスの世界にも積極的に関っている。著書に『バリュー経営』(1988年東洋経済新報社。本書にて日本経営協会1998年度経営科学文献賞、日本ナレッジ・マネジメント学会1998年度第1回学術賞、日本公認会計士協会第11回中山MC基金賞を受賞)、Enabling Knowledge Creation:How to Unlock the Mystery of Tacit Knowledge and Release the Power of Innovation(2000 Oxford University Press 共著)、訳書に『コア・コンピタンス経営』G・ハメル&C・K・プラハラード著(日本経済新聞社)、『リーダーシップ・エンジン』ノール・M・ティシー著(東洋経済新報社)などがある
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