出版社内容情報
何が日露戦争の勝利と大正デモクラシーをもたらしたのか。戦前日本の命運を左右した同盟選択の歴史を描きつつ、同盟のあり方を考える。 日露戦争の勝利、議会民主主義の実現など、明治日本はイギリスとの同盟により、念願の列強入りを果たしてゆく。しかし、やがて結ばれるドイツとの連盟は、日本を破滅の道へと追い込む。国家の盛衰は同盟国の選択によって決せられるのか?▼本書は元海上自衛官、軍事外交史の研究家である著者が、近代史を辿りながら、日本は海洋国家との同盟で栄え、大陸国家との同盟で荒廃を招いた史実を検証している。▼第1章は、日英同盟がいかに締結されたか。第2章では、日露戦争の勝利。第3章では第一次大戦と日本の対応。第4章、離反する日英両国。第5章、日英同盟崩壊の要因。第6章、第二次大戦への序曲、第7章、日英同盟に学ぶ日本の針路……となっている。日英同盟崩壊による日本の悲劇を教訓に、21世紀の日本、米国、中国の関係はいかにあるべきかまでを視座に入れた内容である。▼わが国の外交政策決定に一石を投じる書である。 [第1章]日英同盟の締結 ●ヨーロッパ列強の中国進出 ●イギリスの真意 [第2章]日露戦争の勝利 ●日露戦争と英米の世論 ●イギリスの援助 [第3章]第一次世界大戦と日本の対応 ●第一次世界大戦の勃発 ●ヨーロッパへの派兵要請 [第4章]離反する日英両国 ●イギリスの不満と不信 ●日本の対英支援の評価 [第5章]日英同盟崩壊の要因 ●ドイツの日英同盟分断策 ●日英同盟解消後の日本の動向 [第6章]第二次世界大戦への序曲 ●ワシントン体制の崩壊者 ●日本参戦へのドイツの策謀 [第7章]日英同盟に学ぶ日本の針路 ●国際機関と二国間同盟 ●同盟国選定の要件 ●日英同盟の価値と解消の誤算
内容説明
日露戦争の勝利、議会民主主義の実現など、明治日本はイギリスとの同盟により念願の列強入りを果たした。しかし、やがて結ばれるドイツとの同盟は、日本を破滅の道へと追いこむ。国家の盛衰は同盟国の選択によって決せられるのか?本書は、元海上自衛官、軍事外交史の研究家である著者が、近代史を辿りながら、日本は海洋国家との同盟で栄え、大陸国家との同盟で荒廃を招いた史実を検証している。わが国の外交政策決定に一石を投じる書である。
目次
第1章 日英同盟の締結
第2章 日露戦争の勝利
第3章 第一次世界大戦と日本の対応
第4章 離反する日英両国
第5章 日英同盟崩壊の要因
第6章 第二次世界大戦への序曲
第7章 日英同盟に学ぶ日本の針路
むすび
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Meistersinger
バルジ
こまき
冬至楼均
-
- 和書
- AIと日本の雇用