夏目家の糠みそ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569611150
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

  著者は夏目漱石の孫。漱石の時代から受け継がれた糠床の思い出を描いた表題作ほか、日々の出来事をユーモアたっぷりに綴るエッセイ集。  著者は、作家・松岡譲と夏目漱石の長女・筆子の四女として生まれる。本書は、祖父・漱石のエピソードや父母への想いを綴ったエッセイに、雑誌連載中の食にまつわるエッセイを加えて編集した一冊。著者の愛情豊かな人柄に、日常生活への鋭い観察眼とユーモア感覚とが絶妙にバランスされた、しみじみと心が和む一冊である。▼表題作「夏目家の糠みそ」は、著者が丹念に手入れを続けている糠床の話。著者の祖母(漱石の妻・鏡子)が夏目家に嫁すときに実家から貰ってきた糠床を、著者の母が夏目家から持ってでて、さらにそれを著者が受け継いだものだという。著者の筆を通して綴られる夏目家のエピソードからは、悪妻として評判が悪かった鏡子や、漱石の弟子の三角関係が文壇のスキャンダルとなった筆子の、これまで語られなかった素顔が明らかになる。いまや数少なくなった漱石に関係する生きた証言としても、価値の高い内容である。  ●第1章 夏目家の糠みそ ●第2章 餌箱のある庭 ●第3章 五十二年前の中学生 ●第4章 わが町

内容説明

祖父・漱石のこと、父母への想い―食卓の片隅で写し綴る、笑いと涙、美味しさの記憶。珠玉のデビュー・エッセイ集。

目次

第1章 夏目家の糠みそ(母からきいた夏目家のくらし;夏目家の糠みそ ほか)
第2章 餌箱のある庭(糠みそ;タタラ人の味 ほか)
第3章 52年前の中学生(狸の出没する記念館;阿蘇のそば道場 ほか)
第4章 わが町(引越しの日の食事;ぜいたくな悩み ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

36
「漱石の思い出」がとても面白かったので、筆子さんの娘さん、つまり漱石の孫にあたる半藤末利子さん(一利さんの妻)のエッセイまで手を伸ばす。ただ、此方は思っていたほど漱石にまつわる話がなく、残念。2016/10/20

あまね

15
NHKのドラマ→『漱石の思い出』→『夏目家の糠みそ』と漱石にまつわるお話を辿っています。夏目家にまつわるお話は少ないものの、茉利子さんのおきゃんな様子が可愛らしく、また、あの!半藤一利氏も奥さんにかかれば普通のご主人様でその様子が可愛らしく、楽しく読むことができました。2016/10/23

鬼山とんぼ

4
軽めの随筆を読みたくなり図書館を漁った。多分半藤一利の細君だろうと推察して借りたが中身も大当たりだった。丁度日経朝刊で夏目漱石の伝記小説が連載中でもあり、側面から見えた漱石本人や家族の姿が、今の時代でこれ以上リアルなものはあるまいと思えるほどに描かれている。65歳にして初の出版というが、文章には無駄がなくユーモアたっぷりかつポイントを突いており、やはりこれは血筋というか、家系というものかと思わせる。小学生の時、映画のモスラ対ゴジラを見た際に予告編でやっていた「日本の一番長い日」が夫君の作品とは今回知った。2019/12/10

ジャスコ

3
夏目漱石の作品の「文鳥」で漱石自身の事(家族・女中の事)を書いていた。正直、文鳥での漱石は「やな奴」と思ったが、この本では当時の漱石の生活等が書かれていて、2作品における漱石の人となりを比べられて面白かった。2012/08/27

はにゃん

2
☆筆者は漱石の孫。露伴の孫である幸田文さんやその娘の青木玉さんのエッセイは好きなので読んでみたけれど・・・。他の作品まで手は出さないな。2011/06/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/46477
  • ご注意事項

最近チェックした商品