出版社内容情報
日本の水雷戦隊はガ島ルンガ沖で米大艦隊に遭遇、果敢に魚雷戦を挑んだ! 日本海軍の最後の“勝利”を克明に描く駆逐艦乗りへの鎮魂歌。 太平洋戦争開戦からの半年間、快進撃を続けてきた日本海軍は珊瑚海海戦、ミッドウェイ海戦で大敗を喫し、その主力を失った。▼一方、米軍は海兵隊を中心に大規模な反攻作戦を強行。日本軍は敗退を繰り返し、ソロモン諸島のガダルカナル島が日本軍の唯一の再反攻拠点として残されるのみとなる。そのガ島も、日本軍は駆逐艦に物資を積んでなんとか輸送しているという有様であった。▼昭和17年11月30日夜、ガ島近海のルンガ沖で日本の水雷艦隊と米重巡洋艦隊が遭遇する。艦の大きさ、装備、数のどれをとってもはるかに劣る日本の駆逐艦八隻が巡洋艦五隻と駆逐艦六隻の大艦隊に果敢に魚雷戦を挑んだ。この間わずか16分。そしてこの戦闘は、奇蹟的な、鮮やかな日本海軍の勝利で終わる……。▼本書は、この圧倒的な劣勢のなかで戦われたルンガ沖夜戦の全貌と、太平洋戦争を通じて日本海軍の最後の勝利となった海戦の実像に迫る駆逐艦乗りへの鎮魂歌である。 ●プレリュード ●命令 ●出撃 ●魚雷 ●航進 ●敵機 ●信号 ●直衛 ●敵情 ●重巡 ●豪雨 ●サボ ●挿話 ●戦闘 ●突撃 ●手記 ●発射 ●命中 ●避退 ●救援 ●戦訓 ●フィナーレ
内容説明
ルンガ沖夜戦(米国名The Battle of Tassafaronga)は、わずか十六分間で勝敗の決した戦闘である。しかも、太平洋戦争を通じて日本海軍が完勝した最後の海戦になった。短い時間に、艦の大きさ、その数、決戦前の態勢などはるかに劣勢であった日本の水雷戦隊が、圧倒的なアメリカ重巡洋艦隊を完全に打破し、九回裏の満塁ホームランにたとえてもいい逆転劇を演じたのである。本書はこの海戦と、それに参加した八隻の駆逐艦の生涯を描いたものである。
感想・レビュー
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零水亭
ツカモトカネユキ
元気ハイター
ビートオデッセイ
カバラン