ルンガ沖夜戦

ルンガ沖夜戦

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569609430
  • NDC分類 916
  • Cコード C0031

出版社内容情報

  日本の水雷戦隊はガ島ルンガ沖で米大艦隊に遭遇、果敢に魚雷戦を挑んだ! 日本海軍の最後の“勝利”を克明に描く駆逐艦乗りへの鎮魂歌。  太平洋戦争開戦からの半年間、快進撃を続けてきた日本海軍は珊瑚海海戦、ミッドウェイ海戦で大敗を喫し、その主力を失った。▼一方、米軍は海兵隊を中心に大規模な反攻作戦を強行。日本軍は敗退を繰り返し、ソロモン諸島のガダルカナル島が日本軍の唯一の再反攻拠点として残されるのみとなる。そのガ島も、日本軍は駆逐艦に物資を積んでなんとか輸送しているという有様であった。▼昭和17年11月30日夜、ガ島近海のルンガ沖で日本の水雷艦隊と米重巡洋艦隊が遭遇する。艦の大きさ、装備、数のどれをとってもはるかに劣る日本の駆逐艦八隻が巡洋艦五隻と駆逐艦六隻の大艦隊に果敢に魚雷戦を挑んだ。この間わずか16分。そしてこの戦闘は、奇蹟的な、鮮やかな日本海軍の勝利で終わる……。▼本書は、この圧倒的な劣勢のなかで戦われたルンガ沖夜戦の全貌と、太平洋戦争を通じて日本海軍の最後の勝利となった海戦の実像に迫る駆逐艦乗りへの鎮魂歌である。  ●プレリュード ●命令 ●出撃 ●魚雷 ●航進 ●敵機 ●信号 ●直衛 ●敵情 ●重巡 ●豪雨 ●サボ ●挿話 ●戦闘 ●突撃 ●手記 ●発射 ●命中 ●避退 ●救援 ●戦訓 ●フィナーレ

内容説明

ルンガ沖夜戦(米国名The Battle of Tassafaronga)は、わずか十六分間で勝敗の決した戦闘である。しかも、太平洋戦争を通じて日本海軍が完勝した最後の海戦になった。短い時間に、艦の大きさ、その数、決戦前の態勢などはるかに劣勢であった日本の水雷戦隊が、圧倒的なアメリカ重巡洋艦隊を完全に打破し、九回裏の満塁ホームランにたとえてもいい逆転劇を演じたのである。本書はこの海戦と、それに参加した八隻の駆逐艦の生涯を描いたものである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

零水亭

7
(航空戦史シリーズで既読でしたが、結局買ってしまいました。独身時代のいい思い出です。今だったら「北の方」に…あな恐ろしや) 護衛任務に、輸送任務に、撤収作戦に、本来不向きな対空・対潜戦闘に大忙しだった艦隊型駆逐艦が、輸送作戦の最中に生起した対艦戦闘に大活躍した海戦。日本駆逐艦好きにはタマラナイです。

ツカモトカネユキ

4
2000年発行。1971年発行から改題、改編を含め最終盤。著者の太平洋戦争の記録の一作。ガダルカナル島攻防戦の一部に焦点を当てたもの。タイトルの夜戦だけですが、日本軍駆逐艦からの目線で詳細に語られます。その駆逐艦も竣工から没まで、一艇ずつの記録、司令官を含む乗組員の描写など、詳細な記載は、少々読みの進みが遅れます。淡々と駆逐艦乗りの生き様が描かれ、奮戦ぶりが伝わります。戦争という運命に翻弄され理不尽な現場での人々の奮闘ぶりが描かれます。作中の表現と違いで個人的には苛烈という言葉が当てはまると思いました。2023/06/11

元気ハイター

2
ドラム缶輸送は駆逐艦に向いてない。切り札の魚雷搭載数が減る。いつ敵の攻撃を受けるか分からないが、ガ島で飢えている味方の為に、鼠輸送をやらねばならなかった。夜戦には勝利したものの輸送は果たせず、帰って非難を浴びる。それでも駆逐艦は東奔西走する。駆逐艦乗りは寝不足の疲労困憊で鼻歌を歌い、無理難題をやり遂げる。物量差を技量と精神で補う。限界を越えた人間が見る詩的な美しい光景や達観。人間より機械が先に悲鳴上げる記述等を見ると、乗員がいかに超越していたかが伝わってきます。息を呑む描写に圧倒されました。良書です。2016/12/11

ビートオデッセイ

2
ガダルカナルをめぐる駆逐艦の戦いのお話です。構成とテンポが良く読むのが面白いです。これを読んで艦これ夏イベントに参戦すれば理解が深まります。2015/08/19

カバラン

2
運送屋で消耗品だった駆逐艦でも、何隻もの巡洋艦に勝ったと言うお話し。駆逐艦の物語であるが、同著者の他作品とダブル箇所が少し多い。2014/10/12

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