出版社内容情報
結核感染者が急増している! 結核はもう克服された病気のように思われているが、実はまだわが国で最大の感染症だ。その実体に迫る。 結核は、人類がすでに克服してしまった病気のように思われているが、実際はまだまだ患者も多く、わが国においては、いまだに?1の伝染病である。特に一昨年、患者数が増加するに至り、わが国の将来の危険性を唱える専門家も多い。なぜか。それは、ストレプトマイシンなどの抗生物質が効かない、「多剤耐性結核」が生まれてきており、これに感染すると今のところ治療法がないからである。そして、現在、それに対する製薬メーカーにおける薬剤の開発も、まだこれからという状況だ。まさに我々は、危機的状況を迎えようとしているといっても過言ではない。 本書は、綿密な取材をもとに、気鋭の医学ジャーナリストが、先般、厚生省が出した「結核緊急事態宣言」の背景と、結核の真の姿を浮き彫りにした、いま注目の一冊である。本書では、単に現状を解説するに止まらず、これから我々のとるべき具体的な方策をも示している。まさに現代人必読の書と言えよう。 ●序章 「結核緊急事態宣言」の背景 ●第1章 なぜ結核にかかるのか ●第2章 多剤耐性結核と抗結核薬 ●第3章 いまどきの結核事情 ●第4章 結核をどう治療するのか ●第5章 結核集団感染を防ぐために ●第6章 再興感染症としての結核 ●第7章 超高齢化社会の結核対策 ●第8章 抗結核薬をめぐる課題 ●終章 結核は過去の病気ではない
内容説明
油断する事なかれ!「結核緊急事態宣言」は、なぜだされたのか。その背景、そして結核の真の姿を明らかにした注目の書。
目次
序章 「結核緊急事態宣言」の背景
第1章 なぜ結核にかかるのか
第2章 多剤耐性結核と抗結核薬
第3章 いまどきの結核事情
第4章 結核をどう治療するのか
第5章 結核集団感染を防ぐために
第6章 再興感染症としての結核
第7章 超高齢化社会の結核対策
第8章 抗結核薬をめぐる課題
終章 結核は過去の病気ではない
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