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京都色彩紀行

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  • サイズ A5判/ページ数 209p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784569608129
  • NDC分類 291.62
  • Cコード C0095

出版社内容情報

古都・京都を隅々まで巡り、いにしえの色を、寺社の建物、町屋の佇まい、職人たちの技、さらに四季の風光の中に再発見する写真とエッセイ。

本書は古都・京都を隅々まで巡りながら、いにしえの色を、寺社の建物、町屋の佇まい、職人たちの技、さらに、草木花、空、雨、雪、霧といった四季の風光の中に再発見しようとした随筆と写真集である。第一部の「四季散策の章」では季節ごとの色彩の見どころを案内。早春の色は、北の天満宮の梅と奈良・月ケ瀬の烏梅。夏の色は、大原野の竹林の里や、涼を求めて洛北の「水と火」を周遊。秋の色は、清水の坂道から東福寺へ、葉の移ろいを愛でる。さらに、暮れる秋の風情を嵯峨野に味わう。そして京の冬景色は北山から、など京都を知り尽くした著者ならではガイドが続く。第二部の「色とかたちの章」では、祇園や三条大橋、光悦寺の「木の造形」。鴨川、広沢池の「水の」変容。知恩院、南禅寺の「石の意匠」など、木、石、土、金、布といった素材(材質)別に、それらに手が加えられることによって表出する微妙な色彩をとらえている。京都の極上がわかる名著である。

●新春の色――常磐なる松の緑と日本人の心 
●立春の色――「天神さん」の梅と月ケ瀬の烏梅 
●早春の色――桜花にさきがける柳の緑 
●春の色――「都の都たるところ」の桜を楽しむ 
●陽春の色――紫の色に華やぐ上賀茂の里 ほか

内容説明

「色とかたち」の趣を訪ね、歴史を旅する。「格別」の京都を知る著者らが、とっておきの見どころを、京都リピーターのためにご案内。

目次

四季散策の章(新春の色―常磐なる松の緑と日本人の心;立春の色―「天神さん」の梅と月ケ瀬の烏梅;早春の色―桜花にさきがける柳の緑;春の色―「都の都たるところ」の桜を楽しむ;陽春の色―紫の色に華やぐ上賀茂の里;初夏の色―宇治を彩る藤の色と新茶の色;仲夏の色―一雨ごとに色の冴える竹林の里;夏の色―祇園祭の山鉾町を歩く;盛夏の色―涼をもとめて洛北の「水と火」周遊;秋の色―都の樹木が秋の色に染まる頃;中秋の色―東山の秋色こそ京洛の七彩;季秋の色―葉の色の移ろいを大原野に愛でる;晩秋の色―暮れる秋の風情を嵯峨野に味わう;初冬の色―京の街に風花の舞うころ)
色とかたちの章(木の造形;土の色彩;水の変容;火の情景;紙の光彩;石の意匠;金の様相)

著者等紹介

吉岡幸雄[ヨシオカサチオ]
染織史家。1946年、京都市に生まれる。早稲田大学第一文学部を卒業後、73年に美術工芸図書出版・紫紅社を設立、『琳派』『根来』『自然の色を染める』など多数出版を行なう。88年、生家「染司よしおか」をつぎ、植物染による日本の伝統色の再現に取り組む。毎年、東大寺二月堂修二会の椿造花用紅花染和紙や、薬師寺花会式造花の紫根染和紙などを奉納する

岡田克敏[オカダカツトシ]
写真家。1938年、京都市に生まれる。57年から写真制作をはじめ、65年にはスタジオ設立。コマーシャル写真をはじめ、京都の風景・風物を写す。75年より住まいを嵯峨に移し、四季折々、日々刻々に移ろう景色の一瞬をとらえた心にしみる風景を撮りつづける。二、三年おきに個展を開催。日本広告写真家協会(APA)会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

16
京都の名所が季節、色彩によって語られている。書かれているのは宇治に東山といった有名所ばかりだが、染色を職業としている著者らしく、色に対してこだわって書かれているように思われる。それにしても京都の四季は本当に色彩豊かだな。特に晩秋の嵯峨野、高い空や木に残された熟柿に藁葺きの屋根という写真だけでもう既に行きたくてたまらなくなる。最後の部分の建築素材と京の部分も独特の視点で面白かった。2012/08/29

B.J.

4
なんといっても、写真が秀逸! 2023/08/06

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