出版社内容情報
「新しい台湾」は何を目指すのか！ 21世紀に向けて、日本・米国・中国に望むことは何か。総統みずからの手になる書下ろしの書。 ここ十年で高度経済成長をなし遂げた、アジア第二の経済大国･台湾。自由主義と民主主義による国家作りで、さらなる飛躍への道を着実に歩んでいる。 この「奇跡の台湾」を演出したのは、著者の李登輝総統だ。本書を読むと、『聖書』の「愛」の精神を政治の場で実践し、台湾を心から愛し国民に奉仕する、信念に満ちた政治哲学に深く感銘を受けるのである。 そして、李総統が実践する台湾の外交政策は明快かつ精緻である。中国との難しい関係にある台湾の「存在」を世界に認めさせ続けている、したたかな戦略の凄さを感じさせる。 日本に対しては、「自らに対する信頼と矜持を取り戻し、国家としての『信念』を持ってアメリカ、中国、アジア諸国に対して欲しい」との期待を述べている。 希代の指導者の一人である李総統が書き下ろした本書は、日本の指導層の人々に、リーダーとして必要な姿勢と考え方を教えてくれる、貴重な一冊と言えよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mj
11
自信に満ちていて、未来像を持っていて、思いが強くて明るいリーダーって感じですかね。日本への貴重な提言をくださってもいる。いろんな著作のなかでおっしゃっておられますが、その元総統は22歳まで日本人でいらした。だからか、日本については他人事じゃないのでしょうかね。台湾・半島・我が国で、アジア諸国の独立に結果として貢献しましたね。ナッカーマたい。😜2020/08/18
雨巫女。@新潮部
8
《同僚ｰ蔵書》元台湾総統(第8-9代)が、1999年に出版したもの。台湾が持つ複雑な歴史や文化を知ることができた。台湾出身の友人も増えた。熊本にも、震災後も、台湾から、観光で来てくれる人は多い。2016/07/20
c_a_m
6
名著。胸を打たれました。日本の政治家に読ませたい。統治下で育ちながら日本を恨むことなく、気持ちの上では同胞として今の日本を憂れいている言葉に感動しました。大変な覚悟と人徳のあるかただと思います。。。頭が下がります。今の日本は本当に立ち上がらなくては。2012/08/31
phmchb
5
李登輝元台湾総統の台湾への熱い思い。日本よ、台湾を大事にしよう！(*･ω･)ﾉ2014/12/11
6 - hey
4
中華民国台湾の「台湾化」を大きく進めた李登輝の自著伝。たいへんな勉強家であることがわかる。日本人に対してのアドバイスも面白い。2012/11/01
