出版社内容情報
黄金の島・ジパングは、実は日本ではなかった!? 当時の航海史や古地図を検証し、どの島がジパングだったのか、新たな仮説を提唱する。 マルコ・ポーロの『東方見聞録』に黄金の島として描かれ、多くの西洋人が目指したといわれるジパング。しかし、当時の日本に、そんなに多くの金があったのだろうか? もしジパングが日本でなかったとしたら、いったいどこの島のことだったのか? 本書では、まず『東方見聞録』が伝えるジパング、とくに元寇(蒙古襲来)の記述に注目し、日本に伝えられる元寇との差異を徹底検証。また、インドの古代叙事詩『ラーマ・ヤーナ』や中国の僧である法顕の航海記録、ヨーロッパに伝わる『エリュトラ海案内記』、中国の史書などをもとにジパング(黄金の島)の位置を様々な角度から推理する。そして、当時の帆船による航海を支えた季節風と世界地図から、ほんとうのジパングがどこの島のことだったのか、大胆かつ信憑性の高い新仮説を提唱する。誰もが一度は思ったことのある「ジパングって日本のこと?」という疑問に答える、歴史ファンならずとも読みたい一冊。
内容説明
マルコ・ポーロの『東方見聞録』に黄金の島として描かれたジパング。しかし、当時の日本にはそんなに金はあったのか?中国の史書や航海記録、古地図からジパングはどの島のことだったのか、新たな仮説を提唱する。
目次
第1章 『東方見聞録』は真実を伝えているか?
第2章 日本史上の元寇と『東方見聞録』の元寇
第3章 もう一つの元寇
第4章 空白の東南アジア航海史
第5章 ヨーロッパ人を魅了し続けた「黄金の国」
第6章 検証・南海の島々
第7章 ジパングをめぐる風と地図
第8章 ジパングは何処