出版社内容情報
恋愛句で知られる著者が、五七五の世界をとび出し綴る「あの恋」の話、OL時代の失敗談、家族への想い……。楽しく読めるエッセイ集。 本書の冒頭の推薦文で、松任谷由実さんは著者を次のように評する。「この人のロマンティックの用法はなんだかちがう。その銀行小町な佇まいとはうらはらな、ある違和感。……このエッセイ集を読んで、少しわかった気がする。彼女はコワおもしろものが好きだ。変な美人だ」。 人気女流俳人として活躍めざましい昨今の著者だが、本書は初のエッセイ集であり、意外な素顔を随所にのぞかせる。子供時代は祖父が最大の自慢の「おじいちゃんっ子」、学生時代はボーイフレンドとウインドサーフィンに夢中、卒業後は某大手銀行の受付嬢として働き、社会の辛酸もなめるが、通勤電車での「痴漢退治」の武勇伝ももつ強い一面も……。 短いエッセイに一句が添えられる形式で、軽妙な文章が読者をどんどん引き込み、最後まであきさせない。思わず童心に帰る懐かしい話、ちょっと切ない恋の話、遠く離れて暮らす親への想いなど、誰もが共感できる内容のつまった充実の一冊。
目次
ここにあなたのいる不思議
B面の夏休
夢の中まで恋をして
あなたしか見ていない
会いたくて逢いたくて
あしたの私連れてくる
飛ぶ夢を見たくて
十七文字の深呼吸
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
7
教育出版国語 6年生 【 薫風 令和2年度教科書掲載本】2021/05/24
雛
3
うしろからふいに目隠しされて秋 旅終へてよりB面の夏休 運勢の良き日悪き日紙洗ふ まへがきもあとがきもなし曼珠沙華 発つ人も戻りし人も十二月 鳥渡るカクテルの名は「赤い靴」 初夢に挟んでおきし栞かな2017/09/10
雲國斎
0
1回読んだんだ。忘れてた。短歌&エッセイね。2013/04/29
雲國斎
0
俳句集はときどき読みたくなることありけりだ。2001/10/02
カツ丼
0
エッセイ+俳句。彼女を知りたく、何でもよく思えてしまう。。。2013/02/08