出版社内容情報
1000万円までの銀行預金は国が保障するという「ペイオフ」が2年後に迫った。預金者のお金の将来を豊富な図表で徹底解説する! 「ペイオフ凍結解除」まであと2年少々となった。保護対象は原則として預金1000万円以内に限定されるが、経過措置として国内銀行の外貨預金・金融債・譲渡性預金なども、ペイオフ期限の2001年3月までは、全額保護されることになっている。それ以後は原則に戻るが、2年以上の長期積立預金や3年・5年物の金融債が問題となる。これらは完全にペイオフ凍結期限をオーバーしてしまう。 1000万円以下なら、どこに預けても預金保険機構が保護・弁済してくれるが、いざ取り付け騒ぎとなったら、一時的にしろ預金封鎖されることを覚悟しなくてはならない。いまや富士・さくら・大和といった大手銀行まで、インターバンク市場で資金ショートが懸念されている。これが銀行間の「信用収縮」である。ではどうすればいいのか。本書は、絶対安全の年1・4%定期預金について、最後の残された手段として図解で徹底解説。
内容説明
「ペイオフ凍結解除」まであと二年少々。信頼できる金融機関を選別しておかなくてはならない。一番警戒を要するのが、ドル建ての金融商品だ。ドル預金も同様である。来年の元日、欧州統一通貨「ユーロ」が登場すれば、各国の公的外貨準備積立は、ドルからユーロに大きくシフトしていく。ドル覇権の終焉は確実に近づいているのである。ではどうすればいいのか。著者は本書で絶対安全かつ高利の定期預金を紹介している。金利は確定で、年「一・四%」となっている。
目次
第1章 「ペイオフ」で何がどう保護されるのか―いつまで続く異常な超低金利政策の収奪
第2章 長銀破綻と「日債銀」のサバイバル作戦―絶対安全で高金利の定期預金に顧客殺到
第3章 ペイオフ前に金融機関の半分が整理・淘汰される―「早期健全化」スキームで危ない都銀を救済
第4章 ペイオフで逃げ出す大口預金の受け皿は何か―銀行窓販で始まる「投信」のリスク評価
第5章 株とドル暴落でドル建て預金と投信の大損害―統一通貨「ユーロ」登場でドル覇権が崩壊する