出版社内容情報
幕末最大のヒーロー集団・新選組の面々を豊富なエピソードで紹介する人物伝。近藤・土方・沖田・斎藤・永倉・原田・山南・藤堂の8人！ 本書は、新選組の八人の剣客たちの生きざまを、豊富なエピソードをもとに列伝形式で綴った人物伝である。取り上げた八人は、新選組を結成する前の、試衛館道場時代からのメンバーである。著者は「試衛館の出身者はみな個性にあふれ、いずれ劣らぬ凄腕の剣客だった。それはあたかも『南総里見八犬伝』における八犬士が、伏姫の魂によって導かれたごとく、試衛館の八人は［時代］に招き寄せられたといえるだろう」と述べているが、それに相応しく、各々には多くの英雄譚・恋愛譚が残っており、本書では、それらエピソードを紡ぎ合わせ、八人八様の数奇な人生を紹介している。その八人とは、誠と義を貫いた近藤勇、戦鬼・土方歳三、悲運の天才児・沖田総司、文武両道の士・山南敬助、剣一筋にすべてを賭けた永倉新八、豪傑の暴れん坊・原田左之助、常に先陣を切った藤堂平助、一匹狼･斎藤一である。幕末という時代に燃えた若き剣士たちの息吹が伝わってくる作品である。
内容説明
本書は、新選組の８人の剣客たちの群像を列伝形式で綴ったものである。
目次
第１章 誠義の剣―近藤勇
第２章 鬼謀の剣―土方歳三
第３章 天命の剣―沖田総司
第４章 北斗の剣―山南敬助
第５章 無想の剣―永倉新八
第６章 雄飛の槍―原田左之助
第７章 先駆の剣―藤堂平助
第８章 孤狼の剣―斎藤一
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
77
新選組初心者向けという印象でした。新選組幹部のエピソード集といったところでしょうか。既知のものが殆どでしたが、史実に基づいていると思われることを選りすぐっていますね。新選組に興味を持ち始めた人が読むのに適していると思います。2017/12/18
こげぱん
2
新撰組幹部の話しが、エピソードとして解りやすく書かれていて、とても読みやすかったです。2010/09/02
井村在宏
1
若者の目立ちたい、モテたい欲望は古今共通。だから私も含め殆どのファンにとって新選組は等身大の存在だ。本書はファン既知のエピソード集だが、事実性の高いものが選別されており歴史資料としても楽しめる。作者は序章で不思議な因縁で集い合った試衛館の面々をかの里見の八犬士に準えている。なるほど、新選組は幕末の奇跡だ。2014/06/25
ゆずこまめ
1
新選組初心者の人でも楽しめます。何をしたのかより、どんな人がいたのかから入ったほうが興味を持てる気がするので。でも新選組に興味のある人なら誰でも楽しめると思いますよ。気楽に読めるのでおすすめ。2010/12/23
四面楚歌
0
類は友を呼ぶね。同著者の完全制覇新選組と被ってるところがあったけど楽しめた。2016/02/13
