少年Hと少年A

少年Hと少年A

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569601625
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

  昭和5年生まれ、神戸育ちの二人が語る戦争、教育、家族とは。少年時代の鮮烈な記憶を辿りながら、現代人へ語り継ぐメッセージを送る。  あの焼跡から見えたものとは? 本書は、昭和5年生まれ、神戸育ちの二人による述懐の書である。少年時代の鮮烈な記憶をたどり、現代に語り継ぐメッセージをおくる。 養子先で「いい子」を演じていた少年A(昭如)。一方、洋服屋の息子に生まれガキ大将だった少年H(河童)。二人は同じ街に住み、同じ年に空襲で家を焼かれた。重なる経験も多いが、当然違いもある。だが違えばこそ“あの時代”がくっきりと浮かび上がってくる。 「みんな軍国少年ではなかった」「昨日のお客が敵になる衝撃」「死や飢えは特別ではなかった」等々。そして、敗戦により、大人たちの豹変ぶりを眼のあたりにした少年二人は、世の多くの人が同じことを言い出した時、「まず疑ってみる」ことが身についた、と語る。「あの時代」は決して過去のものではない。後の世に伝えるべき真実はまだまだある。 戦争、人間、家族、この国のゆくえを、もう一度考え直す一書である。  

内容説明

昭和五年生まれ、神戸育ちの二人が語りあう戦争、人間、家族、この国のゆくえ…。け;凍結さ

目次

神戸、それぞれの少年時代(「僕」を中心に結び合う家族;「少年H」を育んだ家族の肖像 ほか)
少年の眼に映った「死」と「飢え」(「死」は特別なことではなかった;焼夷弾のかわいた破裂音は、今でも耳に残っている ほか)
“あの時代”を書くことで伝える(『少年H』を書くきっかけ;冷結された記憶がよみがえる瞬間 ほか)
心はいつも少年のまま(説教、大いにけっこうじゃないか;“子供は一人前に扱う”が河童流 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

氷柱

4
170作目。1月28日から。戦中に同じ土地で育った同年齢の作家の対論。当たり前ではあるが人によって経験も捉え方も異なる。彼らの感じ方や文体の差が興味深かった。この作品では戦争話に付き纏いがちな俯き加減のきな臭さい感じは薄く、戦争を経験した後の前を向いた姿勢が書き記されているので好感が持てる。最近の若い人はうんたらという場面については、もう18年も前の作品なのに今と変わらず同じことを言っているので笑ってしまった。しかも作中では菅直人も50代であり若手扱いであった。対論としてもひと昔前の作品としても楽しめる。2016/01/30

rinpei

2
昭和5年生まれと少年期神戸で過ごしたことが共通項の二人。価値観のコペルニクス的転回を少年の目で見ることとなった二人。誠意、誠実さに日本らしさを見出している。日本の現状をつらつら考えてみるに、ホンマかいなと思うことは多いが、少なくとも今後はそういう日本であってほしい。2015/09/09

Sunshine

0
戦時を振り返った二人の対談。とてもリアル。2020/10/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23676
  • ご注意事項

最近チェックした商品