出版社内容情報
昭和5年生まれ、神戸育ちの二人が語る戦争、教育、家族とは。少年時代の鮮烈な記憶を辿りながら、現代人へ語り継ぐメッセージを送る。 あの焼跡から見えたものとは? 本書は、昭和5年生まれ、神戸育ちの二人による述懐の書である。少年時代の鮮烈な記憶をたどり、現代に語り継ぐメッセージをおくる。 養子先で「いい子」を演じていた少年A(昭如)。一方、洋服屋の息子に生まれガキ大将だった少年H(河童)。二人は同じ街に住み、同じ年に空襲で家を焼かれた。重なる経験も多いが、当然違いもある。だが違えばこそ“あの時代”がくっきりと浮かび上がってくる。 「みんな軍国少年ではなかった」「昨日のお客が敵になる衝撃」「死や飢えは特別ではなかった」等々。そして、敗戦により、大人たちの豹変ぶりを眼のあたりにした少年二人は、世の多くの人が同じことを言い出した時、「まず疑ってみる」ことが身についた、と語る。「あの時代」は決して過去のものではない。後の世に伝えるべき真実はまだまだある。 戦争、人間、家族、この国のゆくえを、もう一度考え直す一書である。
内容説明
昭和五年生まれ、神戸育ちの二人が語りあう戦争、人間、家族、この国のゆくえ…。け;凍結さ
目次
神戸、それぞれの少年時代(「僕」を中心に結び合う家族;「少年H」を育んだ家族の肖像 ほか)
少年の眼に映った「死」と「飢え」(「死」は特別なことではなかった;焼夷弾のかわいた破裂音は、今でも耳に残っている ほか)
“あの時代”を書くことで伝える(『少年H』を書くきっかけ;冷結された記憶がよみがえる瞬間 ほか)
心はいつも少年のまま(説教、大いにけっこうじゃないか;“子供は一人前に扱う”が河童流 ほか)
感想・レビュー
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氷柱
rinpei
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