出版社内容情報
「裏切り者」のレッテルを貼られた光秀。敗将ゆえに正しい伝記は残されていない。丹念な資料検証から知られざる光秀の実像に迫る。
内容説明
信長家臣団のナンバーワンの座を秀吉と競い合い、つねに良きライバルであった光秀。本来ならば名将として歴史に名を刻むべき光秀が、日本史上最悪の「主殺し」「叛臣」の烙印を押されたのはなぜか。丹念な史料検証を通して、「金ヶ崎退き口」の真相や「本能寺の変」などの謎を解明し、いままでに知られていなかった新たな光秀像を描く。『石田三成』に続き、敗者の実像に迫る力作評伝の第二弾。
目次
第1章 「歴史以前」の光秀
第2章 信長に仕える光秀
第3章 坂本城主への抜擢
第4章 光秀と丹波経略と「近畿管領」
第5章 本能寺の変直前の光秀
第6章 光秀謀反の原因は何か
第7章 山崎の戦いと光秀の死
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コホーー
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本書では、光秀謀反の原因を、光秀が信長の悪政・横暴を阻止しようとしたと結論付けている(信長非道阻止説)。果たして、光秀の目に非道としてうつっていたのは何か。それは、①正親町天皇への譲位強要、皇位簒奪計画、②京暦(宣明暦)への口出し、③平姓将軍への任官、④現職太政大臣近衛前久への暴言、⑤正親町天皇から国師号をもらった快川紹喜を焼き殺したの5点をあげている。翻って、謀反失敗の要因は何か。これには、秀吉軍の引返しのスピード(6日!)と与力衆を組織できなかったところに光秀の誤算があったと指摘。勉強になりました。2018/01/04
ゆみゆみ
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光秀の謀反に、森蘭丸黒幕説まであるのには驚いた。知名度は高い明智光秀なのに経歴などハッキリわかっていないところが かえって面白いかも。2014/08/30
masshib
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Amazon Kindle unlimtedにて読了。 本能寺の変の謎に迫る。怨恨説、朝廷黒幕説などについて一つづつ検証。坂本龍馬が、明智末裔という話も興味深い。豊臣秀吉黒幕説も納得感ある。有名な事件ながら謎が多いが、さまざまな資料から真実に迫ろうとするアプローチをが面白かった。2020/08/12
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