出版社内容情報
博多高校のエース・ピッチャー島石正美は、小児マヒのため右足が不自由だった。しかし彼は力投する……。甲子園をめざす球児たちの、白熱のノンフィクション・ノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
toshiyk
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子供の頃に読んだ本を実家にて。小児麻痺で片足が変形したハンデを抱えながら、福岡の強豪高校でエースを張った投手の実録もの。まともに動かない足を晒して奇異と同情の視線にさらされ、時に折れかけながら半ば意地で野球を続ける少年。「いつでもやめてよかよ」と言いながら彼の足を毎日マッサージする家族。彼を時に叱咤し、時に助けるチームメイトや監督。うだるような暑さの中で特訓に明け暮れる古いスタイルの学生野球が、カラカラに乾いた文体で綴られている。読書嗜好の形成に貢献した懐かしい一冊。2017/12/31
