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PHP文庫
「鬼と魔」で読む日本古代史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569579290
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C0121

出版社内容情報

「魔の信仰」から読み解く知られざる日本古代史。

「秋田のなまはげ」「恐山のイタコ」など、今に伝わる“魔の信仰”。その裏に隠された縄文人からのメッセージを読み解き、古代史を検証する。

“縄文人からのメッセージ”が現代に残されている!

▼縄文人は自然の大きな力を“魔”として恐れ、それを鎮めるために“鬼”を創り出して崇拝していた。例えば秋田に「なまはげ」という行事がある。これは、わらでつくった衣装と面を付けた「なまはげ」と呼ばれる異様な風体の者が、集落の家々をまわる行事である。人々はなまはげを「鬼」として恐れ、酒食でもてなす。それによって自然の大きな力を鎮めようとするのである。こうした信仰は、縄文人がかつて行っていた呪術信仰が現代に残されたものであり、日本史の中で古代から脈々と受け継がれてきたものなのだ。

▼本書は、弥生系渡来人によって日本列島を追われつつも、今に至るまで受け継がれてきた「縄文人の信仰」について考察する。「三内丸山遺跡の巨大土偶」「秋田のストーンサークル」など現存する信仰、行事、古代遺跡を検証して、現代に残る“縄文人からのメッセージ”を読み解く。

●第1章 なまはげと鬼 
●第2章 魔の聖地・恐山 
●第3章 魔の信仰と生と死 
●第4章 赤倉地蔵と岩木山 
●第5章 魔が随所に残る東北地方 
●第6章 縄文人の信仰を探る 
●第7章 縄文都市三内丸山 
●第8章 東北地方の縄文的伝統 
●第9章 大和朝廷と神道の誕生 
●第10章 魔を封じる朝廷の祭祀  
●第11章 天皇家の呪術の発展 
●第12章 魔が生き続ける日本

内容説明

“恐山のイタコ”“秋田のなまはげ”などの呪術・民俗信仰は、自然と共存するために生み出した“縄文人の知恵”を今に伝えている。彼らは自然の大きな力を“魔”として恐れ、それを鎮めようと“鬼”を創り出し崇拝してきたのだ。本書は、弥生系の渡来文化とせめぎ合いながら日本史の底流に存在してきた“縄文文化”と、そこに込められた“縄文人のメッセージ”を読み解く。

目次

なまはげと鬼―「鬼」と「神」と「魔」
魔の聖地・恐山―現代に息づく魔の信仰
魔の信仰と生と死―霊魂不滅の考えがシャーマニズムを生んだ
赤倉地蔵と岩木山―津軽の魔と死者の祭り
魔が随所に残る東北地方―現代に伝わる魔の信仰
縄文人の信仰を探る―仮面と動物型土器
縄文都市三内丸山―魔の信仰が生んだ豊かな文化
東北地方の縄文的伝統―中央と異なる自然尊重の文化が育つ
大和朝廷と神道の誕生―魔を否定した大王たち
魔を封じる朝廷の祭祀―雷神と天狗
天皇家の呪術の発展―古代人と魔の信仰
魔が生き続ける日本―動物霊と幽霊と新興宗教

著者等紹介

武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県防府市生まれ。東京大学文学部国史学科卒業、同大学院国史学博士課程修了。現在、明治学院大学教授。歴史哲学の手法を基本として文化人類学、科学史等の幅広い視点から日本古代史、日本思想史を研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

82
皆さん、『かごめかごめ』の遊びを知っているでしょうか?名称くらいはご存知と思います。この名称は江戸時代の初期~中期に掛けて確立されましたが、遊び自体は、それ以前から在り、その名称は(地方によってバリエーションがある)、『神降し』とか、『地蔵憑き』、『鬼憑き』等々と呼ばれ、つまり呪術の一種でした。とくに東北地方では“恐山”の関係から他方に比べ、特色が濃かった。恐山といえば、第3代天台座主・慈覚大師が開山した、山岳信仰の一大拠点でありました。これは密教化した仏教が神道と結びついた『神仏習合』の結果であります。2016/03/06

獺祭魚の食客@鯨鯢

15
鬼は多様な捉え方をされますが、人間の力を超越している点では神と重なりあうことが多いと思います。神へは畏敬の念、鬼へは恐怖感。どちらも「おそれる」存在であります。鬼は得たいの知れない部分があり、異界(山)に住み時おり里に姿を現す。先日、男鹿半島でなまはげの施設を見学しましたが、彼らは決して忌み嫌い排除すべき存在ではなく、人間の慢心を戒める閻魔様のような役割を果たしているのではないかと思います。昔は日本各地にあった伝統が「闇」がなくなるのに合わせて人間界から少なくなり、彼らの居場所も風前のともしびの状況です。2017/10/09

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

6
*民俗考古学*神話・天皇ネタの小説読解の為読了。自然の大きな力を“魔(荒御魂)”として恐れ、それを鎮めるために“鬼”を創り出し崇拝していた。その名残りは現代でも、秋田の『なまはげ』などに散見される。そんな古来から脈々と受け継ぐ縄文思想を丁寧に紹介!?――"恐山のイタコ"、"秋田のなまはげ"などの呪術・民俗信仰は、自然と共存するために生み出した"縄文人の知恵"を今に伝えている…と、本書には有ります。 ⇒続き2013/12/05

大先生

2
鬼や魔物にまつわる伝説の本かと思ったら…。そういう話もあったけど、縄文文化(シャーマニズム、アニミズム等)の話がメインでした。なまはげや恐山のイタコに詳しくなりたい方にオススメの一冊です。2019/06/06

いっち〜

1
イタコやなまはげ等の習俗を起点に、日本の魔(神などの目に見えない力や高位の存在)との関わりの形態や歴史について掘り下げた本です。柳田國男の著作のような習俗の事例紹介と考察が中心ですが、いずれも分かりやすくまとめられています。アニミズムに根差した魔との付き合い方が日本にはずっとあり、形を変えつつも今でも残っているのはなかなか感慨深いです。反面、一神教での神や魔との関わり方についても知りたくなりました。2016/02/22

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