出版社内容情報
組織を統括した江戸時代の家老たちの生き方。
時に命をかけてトップの道を正し、時に財政危機を大胆な経営改革で克服した、諸藩の名家老たちの采配ぶりから、改革者の行動原理を学ぶ。
自ら泥をかぶってでも、組織のため、人のため、そしてトップのために行動する「意志力」を持った者たち……かつての日本には「名家老」がいた。
▼本書は、“組織と人間”の機微を描くことに卓越している著者が、自らの役割を果たすことに一路邁進した江戸時代の家老たちの足跡を辿る。「隗より始めよ」を自ら率先垂範し、藩財政の再建に尽力した真田藩・恩田木工、あくまでも黒田家のことを思い、親会社にトップの不正を告発した黒田藩・栗山大膳、井伊直弼を無私の犠牲的精神で補佐した彦根藩・長野主膳など、時に命をかけてトップの道を正し、時に財政危機を大胆な改革で克服した、彼らの采配ぶりから、組織を統括する男たちの最大の使命とは何かを説き明かす。
▼藩の危機をいかに乗り越えたか、トップの間違いをどう正し、信頼関係を維持したかなど、現代の組織人にとっても必須の行動原理を提示する。
▼組織における統率者の重大な心得を改めて問いかけた好著。
[第1部 経営手腕――藩の危機にどう対応したか]
●真田藩・恩田木工
●田原藩・渡辺崋山
●南部藩・楢山佐渡
●赤穂藩・大野九郎兵衛
[第2部 諌言――トップの間違いをどう正したか]
●黒田藩・栗山大膳
●紀州藩・安藤直次
●唐津藩・二本松大炊
[第3部 トップとの連帯――その信頼関係をどう維持したか]
●熊本藩・平太左衛門
●備前藩・熊沢蕃山
●彦根藩・長野主膳
内容説明
自ら泥をかぶってでも、組織のため、人のため、そしてトップのために行動する「意志力」を持った者…かつての日本には「志士」がいた。本書は、“組織と人間”を捉えるのに卓越した著者が、自らの役割を果たすことに一路邁進した江戸時代の家老たちの足跡を辿る。時に命をかけてトップの道を正し、時に財政危機を大胆な改革で克服した、彼らの采配ぶりから、現代の組織人に必須の条件を学ぶ。
目次
第1部 経営手腕―藩の危機にどう対応したか(真田藩・恩田木工;田原藩・渡辺崋山;南部藩・楢山佐渡 ほか)
第2部 諌言―トップの間違いをどう正したか(黒田藩・栗山大膳;紀州藩・安藤直次;唐津藩・二本松大炊)
第3部 トップとの連帯―その信頼関係をどう維持したか(熊本藩・堀平太左衛門;備前藩・熊沢蕃山;彦根藩・長野主膳)
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
本名・太田久行。1927年(昭和2年)東京に生まれる。第43回芥川賞候補。日本文芸家協会ならびに日本推理作家協会会員。1999年(平成11年)、春の叙勲で勲三等瑞宝章に
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