PHP文庫<br> 柳生石舟斎宗厳―戦国を戦い抜いた柳生新陰流の祖

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柳生石舟斎宗厳―戦国を戦い抜いた柳生新陰流の祖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 354p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569578910
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

乱世を戦い抜いた剣豪大名の数奇な生涯を描く。

大和柳生の小豪族ながら、剣の道で戦国の世に勇名を馳せた柳生石舟斎。時代に翻弄されながら、最後に一族の繁栄を勝ち取った男の戦い。

柳生新陰流の祖として、「剣聖伝説」に彩られている柳生石舟斎宗厳。しかしその生涯は、まさに厳しい苦難の道のりであった。

▼大和国に割拠する列強の一人・筒井順昭に攻められ、小柳生城が落ちたのは宗厳16歳のとき。その後は15年の人質生活を送り、柳生庄に戻るのは31歳、松永久秀に属してからである。しかし35歳のとき、奈良宝蔵院で上泉伊勢守信綱と出会ったことで、ついに柳生新陰流創始への糸口をつかむ。

▼剣名を高めていく宗厳だったが、小領主としての艱難は続く。松永久秀に味方した合戦で長男厳勝が重傷を負い、将軍義昭の没落を機に45歳で柳生庄に逼塞する宗厳。66歳のときには太閤検地に際して「隠田」を密告され、所領没収の憂き目をみる。柳生家の繁栄は、5男宗矩が徳川家康の下で活躍する「関ヶ原」以後、宗厳70歳過ぎのことであった。

▼剣の道を一筋に歩みながら、戦国の激動のなかで自らの宿命と戦い続けた男の生涯。文庫書き下ろし。

●第1章 柳生落城 
●第2章 大和筒井城 
●第3章 松永七手組 
●第4章 宝蔵院仕合い 
●第5章 上泉信綱 
●第6章 足利義昭 
●第7章 柳生厳勝 
●第8章 信貴山炎上 
●第9章 伊賀越え 
●第10章 隠田事件 
●第11章 宗章・宗矩 
●第12章 関ヶ原

内容説明

「剣聖」として後世に語り継がれる柳生石舟斎宗厳。しかしその人生は、厳しい苦難の道のりであった。筒井順昭、松永久秀、織田信長ら群雄の狭間で翻弄され、豊臣政権下では「隠田」を密告されて所領没収。柳生家の繁栄は、五男宗矩が徳川家康の下で活躍する「関ヶ原」以後、石舟斎七十過ぎのことであった。戦乱の世に剣の道を一筋に貫き、自らの宿命と戦い続けた男の生涯。

著者等紹介

中島道子[ナカジマミチコ]
福井県三国町に生まれる。実践女子大学国文科卒業。日本ペンクラブ会員。明智光秀顕彰会副会長(大津市)。武蔵歴史フォーラム会長(川越市)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゆうへい

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柳生新陰流を打ち立てた剣豪柳生宗厳が描かれています。大和国のとある一土豪の家に生まれ、剣聖上泉秀綱の門弟となり、筒井順昭・順慶や松永久秀に属して戦国の動乱にまみれる、波乱に満ちたものでした。宗厳の生き様は、孤高に満ち溢れて、清々しく爽やかさがありました。最後は上手く立ち回れたのがいいところでした。また、宗厳を取り巻く周囲の人々も生かされているのも良かったです。要領よくまとまっていて、初めて知る上では丸く収まりがありました。信念を曲げない宗厳の生き様は感慨深かったです。無刀取りという、あり得ないような剣術は2020/08/05

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