出版社内容情報
明治日本の騎兵を育てた名将の堂々たる生涯!
明治陸軍の草創期から近代騎兵を育成し、日露戦争ではコサック騎兵を相手に名を馳せた伝説の将軍。その堂々たる生涯を描いた長編。
司馬遼太郎著『坂の上の雲』の3人の主人公の1人であり、ビジネスマンを中心に多くのファンを持つ明治陸軍の名将・秋山好古。しかし彼の一生を詳細に追った評伝小説は、これまであまり書かれていない。本書は、手練の作家が様々な資料を駆使しつつ、「日本騎兵の父」と称えられた伝説の将軍の生涯を、正面から描ききっている。
▼伊予松山藩士の家に生まれた好古は、貧しさから軍人の道を選び、創設まもない陸軍士官学校で「騎兵科」に進んだ。「騎兵」という兵種は、当然ながら従来の日本には存在しない。フランス留学を経て研究を重ねた好古は、日清戦争では自ら訓練した騎兵隊を率いて従軍。やがて日露戦争の火蓋が切られると、寡兵をもってロシアの大騎兵団を防ぎ、戦史を飾る激戦を繰り広げることになる。
▼豪胆にして細心、戦場ではつねに前線に立ち、部下を思いやる心を忘れなかった指揮官。その人間的魅力を余すところなく描いた、著者渾身の力作小説である。
●第1章 鼻信、郷関を出ず
●第2章 騎兵将校となる
●第3章 フランス留学
●第4章 日清戦争
●第5章 日本騎兵の父
●第6章 開戦前夜
●第7章 日露戦突入
●第8章 遼陽へ
●第9章 沙河の対陣
●第10章 黒溝台
●第11章 奉天大会戦
●第12章 戦い、終わる
内容説明
伊予松山藩士の三男に生まれ、創設まもない明治陸軍の軍人となった秋山好古。騎兵科の逸材としてフランス留学を経験、やがて自ら訓練した騎兵隊を率いて日清戦争を戦った彼は、「日本騎兵の父」と称えられる名将となる。日露戦争では、騎兵第一旅団長としてロシアの大軍を寡兵で防ぎ、勇名を馳せた。豪胆にして細心、人間的魅力にあふれた伝説の将軍の生涯を描いた力作長編。
著者等紹介
野村敏雄[ノムラトシオ]
1926年、東京都生まれ。明治学院大学英文科卒業。教師、雑誌記者、劇団文芸部員などをへて作家となる。日本文芸家協会会員。2001年、第36回長谷川伸賞受賞
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James Hayashi
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