出版社内容情報
目白があるから目黒もある。意外な地名の由来。
「見附」という言葉がつくのは赤坂だけではない? 目黒があるから目白もある? 現在に残る江戸の地名の意外なルーツをひもとく一冊。
俗に「大江戸八百八町」といわれるが、江戸後期にはそれ以上の町が存在したといわれる。時代劇でお馴染みの与力や同心が活躍する「八丁堀」、現在は都電荒川線の終点になっている「三ノ輪」、フーテンの寅さんで全国的に有名になった「柴又」、お年寄りの原宿としてにわかに注目を集めている「巣鴨」……これらは当時から現在まで残る「お江戸の地名」の代表格である。区画整理などで味気ない町名が増えたとはいえ、東京には、いまも「江戸の香り」を色濃く残している地名も少なくない。本書は、そんな地名の由来を、興味をそそる逸話や伝説などを紹介しつつ、地名のルーツを解説したものである。
▼本書を読んで、想像上の江戸の町を歩くのもよし、実際に本書を片手にその町の界隈を歩いてみるのも面白いだろう。同著者の好評既刊『お江戸の意外な生活事情』を併読すれば、江戸庶民の息遣いがひしひしと伝わってくること間違いない。江戸ファン垂涎の一冊である。
●第1章 地形ゆかりの地名
●第2章 人名ゆかりの地名
●第3章 説話ゆかりの地名
●第4章 武家ゆかりの地名
●第5章 商人・職人ゆかりの地名
●第6章 農と漁ゆかりの地名
●第7章 動植物ゆかりの地名
内容説明
時代劇でお馴染みの与力や同心が活躍する八丁堀、現在は都電の終点になっている三ノ輪、寅さんで全国的に有名になった柴又、「お年寄りの原宿」として有名な巣鴨…。区画整理で味気ない町名が増えてしまったとはいえ、東京には、いまも江戸の香りを残す地名が少なくない。本書は、そんな地名の由来を興味深く紹介した一冊。
目次
第1章 地形ゆかりの地名(岩本町;八ツ小路 ほか)
第2章 人名ゆかりの地名(八代洲河岸;神田佐柄木町 ほか)
第3章 説話ゆかりの地名(霞ヶ関;小石川指ヶ谷町 ほか)
第4章 武家ゆかりの地名(番町;有楽原 ほか)
第5章 商人・職人ゆかりの地名(神田紺屋町;神田白壁町 ほか)
第6章 農と漁ゆかりの地名(日比谷;小網町 ほか)
第7章 動植物ゆかりの地名(桜田;小柳町 ほか)
第8章 故郷ゆかりの地名(鎌倉町;神田金沢町 ほか)
著者等紹介
中江克己[ナカエカツミ]
1935年、函館生まれ。出版社勤務を経て、ノンフィクション作家
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感想・レビュー
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