出版社内容情報
解剖学と古武術による異色の異種格闘対論!
感情をコントロールできる「身体」の動きがある? 脳はヒトに錯覚を見せていた? 解剖学者と武術研究家の「身体」をめぐる異種格闘対論!
人はふとした時に“物事の本質”を考えることがある。この国、この社会、この時代……考えはめぐりめぐるもの。本書で刺激的な対論を展開しているこの二人も、同じように“物事の本質”を追究しているが、一味違う。われわれが日ごろ“当たり前”だとか“常識”だと思うことを、次々と突き崩していくのだ!
▼例えば、甲野氏は「法律や規制よりも『自分の美意識』が大切だ」と語る。個人の「美意識」をもっとも尊重しなければならないものと位置付ける。それに対して養老氏は「『安全第一』と考えることがこの国のマザコン体質です」と語る。両者ともに、『安全』が行動原則となっている現代日本に疑問を投げかけているのだ。
▼本書はそれぞれ“身体のしくみ”の専門家と“身体の動き”の専門家が、それぞれの視点で歴史、医療、教育、ことば、格闘技など多彩なテーマで語り合う。解剖学者の“メス”と古武術家の“刀”が火花を散らせる異種格闘対論である。
●第1章 古武術と解剖学から世の中を見る
●第2章 日本という村落共同体
●第3章 自分の頭と身体で考える
●第4章 一歩間合いをとって日本を見る
●第5章 年齢を重ねて見えてくるもの
内容説明
「江戸時代の庶民は走り方を知らなかった?」「脳は我々の目に錯覚を見せている?」―われわれの「身体」は未知なる可能性を秘めている。本書は、その可能性を探究しつづける“身体のしくみ”の専門家と“身体の動き”の専門家が、それぞれの視点から歴史、医療、科学、教育、ことば、格闘技など多彩なテーマで語り合う。解剖学者の“メス”と古武術家の“刀”が火花を散らせる異種格闘対論。
目次
第1章 古武術と解剖学から世の中を見る
第2章 日本という村落共同体
第3章 自分の頭と身体で考える
第4章 一歩間合いをとって日本を見る
エピローグ 年齢を重ねて見えてくるもの
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、鎌倉市生まれ。東京大学医学部医学科卒業。東京大学大学院博士課程修了。医学博士。1971年頃、大学入学以来とだえていた「虫捕り」を再開。1972年、東京大学医学部助教授、81年、東京大学医学部教授。1995年春、定年を待たずに東大を退官。現在、北里大学教授
甲野善紀[コウノヨシノリ]
1949年、東京生まれ。1978年、武術稽古研究会・松声館を設立。以後、他武道や異分野との交流を通じて、現在では失われた精妙な古伝の術理と技法を探究している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Homo Rudolfensis
デビっちん
デビっちん
Sakie
しゅわっち
-
- 和書
- 氷川清話 講談社文庫