出版社内容情報
“明治海軍を仕切った男”の波瀾の生涯。
日露戦時、“海軍のドン”として、東郷平八郎を連合艦隊司令長官に抜擢した、炯眼の男・山本権兵衛。その波瀾の生涯を描く長編小説。
幕末・維新の時代を駆け抜け、欧米列強の作った世界秩序の波の中に乗り出した、新興国・日本。強烈な帝国主義下で独立国として存在を続けてゆくために、当時の当局者にとって、近代国家と呼ばれるに値するシステムの整備は、何よりもの急務であった。そして、特に軍事面、つまり陸・海軍の整備・強化は、欠くことのできないものだったのである。本書では、その海軍力の充実に知恵をしぼった男・山本権兵衛の生涯を描き上げた、長編歴史小説である。現代において「日本海軍の父」と称されるこの人物は、いかなるビジョンを持って仕事を成し遂げようとしたのか。この作品では、その内面の過程に重きをおいて、明治期日本の精神をわかりやすく伝えようと試みている。
●序章 南洲墓地
●第1章 王制復古
●第2章 武士の子
●第3章 勝海舟と西郷従道
●第4章 ドイツ式艦上訓練
●第5章 海軍の整備と日清戦争
●第6章 北京の風雲
●第7章 日英同盟の意味
●第8章 日露開戦前夜
●第9章 国運を賭けた戦い
●第10章 海軍式の御制服
内容説明
幕末・維持の時代を駆け抜け、欧米列強の作った世界秩序の中に乗り出した明治日本。近代国家としてのシステムを整備するにあたって、海軍力の充実こそが欠くことのできない急務であった。その中心となって知恵をしぼり、実務にあたったのが、本書の主人公・山本権兵衛である。実質的に、「日本海軍の父」と呼ばれる男の波瀾多き生涯を、ドラマティックに描き上げた、長編歴史小説。
著者等紹介
高野澄[タカノキヨシ]
昭和13(1938)年、埼玉県生まれ。同志社大学文学部卒業後、立命館大学大学院で近代史を専攻する
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maito/まいと
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