PHP文庫<br> 狐の嫁入り―御仕出し立花屋

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PHP文庫
狐の嫁入り―御仕出し立花屋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569576619
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

江戸深川の料理屋が舞台の時代ミステリー。

江戸深川の仕出し料理屋・立花屋を舞台に事件が……。下働きの少年・元吉の過去に何かある。人情話に定評ある著者の初の時代ミステリー。

人情の機微をさまざまな形で作品に仕上げてきた著者が、はじめて舞台を江戸に移して描く長編時代ミステリー。

▼主人公は、深川で仕出し専門の料理屋・立花屋を営む与七。三人の弟子を使って、四季折々の自慢の料理を供している。ある日、青物市場に買い出しに出かけた与七は、途中、元吉という少年と知り合う。少年は、付け火事件で親兄弟をすべて失った孤児だった。ちょうど下働きがほしいと思っていた与七は、元吉を連れて帰ることに。それから一月が経ち、与七について久しぶりに青物市場を訪れた元吉は、そこで付け火事件の犯人と思しき人物を見かけた。与七はさっそく、岡っ引きの正蔵親分に頼んで犯人捜しを始めるが、事件は武家を巻き込んで意外な方向へと展開してゆく……。

▼ミステリーで味付けされたストーリーに、下町人情の隠し味が冴え、さらに江戸料理が彩りを添える。新境地を開いたエンタテインメントの佳編である。

●第1章 朝の煙 
●第2章 橋の上 
●第3章 江戸の霧 
●第4章 魔の影 
●第5章 毒消し 
●第7章 拐かし 
●第8章 燕の巣

内容説明

江戸深川の仕出し料理屋・立花屋で事件が起きた。下働きの少年・元吉の過去と、何か関係があるらしい。元吉は青物商の伜で、付け火により親兄弟をすべて失い、与七のもとで働いていた。神田多町の青物市場で、探していた人物を見かけた元吉、それを知った与七は…。人情の機微をテーマに様々な作品をものしてきた内海隆一郎が、料理を彩りに添えつつ描き出した、初の長編時代ミステリー。

著者等紹介

内海隆一郎[ウツミリュウイチロウ]
1937年生まれ、岩手県出身。立教大学卒業。出版社勤務の後、フリーの編集者を経て作家となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あき

2
なかなかに読みごたえのある時代ミステリ。個性豊かな立花屋の面々の掛け合いが楽しい。仕出し屋が舞台なので出てくる料理が美味しそうなのも良き。これ一作だけなのが惜しい。元吉と兵介のその後が知りたい。2021/10/12

朱音

2
時代物。主人公は元・大名家に仕えていた料理人で、あるわけがあって今は仕出屋を営んでいる。腕も評判も上々な彼だが、ある日市場で少年に出会ってから事件に巻き込まれる…というストーリー。時代物で、主人公が武士でも岡引きでもないのは少ないし、また料理人というのも珍しいように思う。なんか書かれている料理もおいしそうでいい。2003/02/16

みょん

1
★★★ 青物市場で出会った孤児を引き取ったことから、孤児の家族の不審死を巡るゴタゴタに巻き込まれる推理物。 仕出し屋を営む主人公と個性的な弟子達。 弟子の過去にも何やらありそうな雰囲気だったけど、シリーズ物なのだろうか。(古い作品だけど) 面白かったと言うには、あと少し何かが足りない、惜しい読後感。 仕出し屋の仕事描写は良かったが。2012/08/26

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