PHP文庫
プロ野球 遅咲きの人間学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569576244
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0130

出版社内容情報

遅咲きの名選手の陰に潜む不屈の精神力とは。

地道な努力を重ね、故障を克服し、移籍やコンバートの転機を活かし、ついに名プレーヤーとなった男たちの不屈の人生を感動的に描く。

本塁打868本、三冠王2回、MVP9回。現役時代に、これだけの記録と栄誉に浴した王貞治は「実は遅咲きの男だった」といったらば、首を傾げる人が多いのではないだろうか。

▼しかし、王は確かに「遅咲き」だったのである。甲子園優勝投手として入団、開幕一軍レギュラーでデビューするが、金田から三振を喫すると、その後26打席無安打。三年間で三振245個、本塁打は37本。王はクビ寸前まで追い込まれた。そこで出会ったのが荒川博。二人で一本足打法を完成させ、後は知っての通りの活躍だ。

▼本書には王をはじめ、東尾修、鈴木孝政、江夏豊、駒田徳広、牧野茂、上田利治、根本陸男など、選手として、指揮官として球史に名を残した男達ばかりである。野球人として大輪の花を咲かせた男達だが、その人生を語る時、挫折を抜きには語れない者ばかりである。情熱を捨てることなく野球に人生を託した男の人生を感動的に描いた、読む野球の醍醐味がここにある。

[第1部]選手編 
●村田真一 
●山本功児 
●王 貞治 
●江夏 豊 
●新井宏昌 
●野村克也 ほか 
[第2部]指導者編 
●須藤 豊 
●牧野 茂 
●根本陸夫 
●上田利治 
●西本幸雄 ほか

内容説明

花に早咲きと遅咲きがあるように、男の人生にも早咲きと遅咲きがある。プロ野球も、その例外ではない。期待され入団し、色鮮やかな花を咲かせたものの、すぐに散ってしまった男。逆に、花はおろか、なかなか芽吹きもしなかったが、移籍、コンバート、人との出会いを契機に、ついに大輪の花を咲かせた男もいる。本書は、情熱を捨てることなく、野球に人生を賭けた男たちの物語である。

目次

第1部 選手編(二度の死球、愛娘の死を乗り越えつかんだ年俸一億円―村田真一;ロッテに移籍して真価を発揮した“執念の男”―山本功児;六大学スターの入団で“三振王”を返上―王貞治;リリーフ転向に“神の声”を聴いた男―江夏豊;球団若返りで移籍、34歳で初の首位打者に―新井宏昌 ほか)
第2部 指導者編(勝ちへのこだわりを叩きこむ。それしかないんです―須藤豊;日本野球にドジャーズ戦法を根づかせた大功労者―牧野茂;監督を辞めるとチームは優勝、土台づくりの名人芸―根本陸夫;実働3年、監督21年。川上にも迫る名指揮官―上田利治;リーグ優勝はしても“日本一”に縁ない悲運の闘将―西本幸雄 ほか)

著者等紹介

近藤唯之[コンドウタダユキ]
昭和5(1930)年、東京神田生まれ。明治大学法学部卒業。報知新聞、東京新聞、夕刊フジの記者を経て野球評論家に。フジテレビで5年、ニッポン放送で8年間キャスターを務める
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