出版社内容情報
歌、藝、人生について著わした記念碑的作品。
「お客様は神様です」の名台詞とともに、日本の心を歌い続けた国民歌手が、歌、藝、そして人生について著した記念碑的作品。
「お客様は神様です」の名台詞とともに、国民歌手として親しまれ、日本の心を歌い続けた著者。本書は、本年4月14日に急逝した著者が、長年の藝能活動にもとづく体験的歌藝論を、後進のために書き遺した記念碑的作品である。
▼第一章は、自らの青春の足跡を綴る。十代で浪曲師の世界に飛び込んだ経緯や軍隊・シベリア抑留時代の苦悩、三十路を超えての歌手デビューとなった転機など、紆余曲折の人生を万感を胸に振り返る。第二章は本書の中心テーマといえる日本の歌藝の歴史である。著者独自の史観にもとづき、浪花節、演歌、さらには放浪藝にまで言及。歌藝の変遷と民族的特色を明らかにしていく。第三章からは、トップスターの座について以降の、さまざまな人物との出会いと感動、そして今日の歌謡曲や歌手についての雑感などを記す。
▼何事においても、常に真摯な姿勢を持ち続けた著者の、歌、藝、そして人生に対する、熱いメッセージが綴られる。
●第1章 歌の道は志の道――わが青春の足跡
●第2章 歌は民族の音色
●第3章 お客様は永遠に神様です
●第4章 体験的歌藝論
内容説明
「お客様は神様です」―この名台詞とともに国民歌手として親しまれ、日本の心を歌いつづけた著者。10代で浪曲師の世界に飛び込み、軍隊・シベリア抑留生活を経てデビュー、そしてトップスターの座に。本書は、この芸道一筋、紆余曲折の人生を万感を胸に振り返りながら、長年の芸能生活にもとづく体験的歌芸論を、浪花節・演歌の世界を中心に著したものである。後世に贈る記念碑的作品。
目次
第1章 歌の道は志の道―わが青春の足跡
第2章 歌は民族の音色(われ浪花節の正体見たり;体験的演歌論;放浪芸について)
第3章 お客様は永遠に神様です(なぜ神様なのか;いつまでも心にのこる思い出)
第4章 体験的歌芸論(歌芸の世界、あれこれ;私の芸を生んだもの)
著者等紹介
三波春夫[ミナミハルオ]
大正12年、新潟県生まれ。13歳の時に上京し、16歳で日本浪曲学校に入学。南篠文若の芸名で初舞台を踏む。昭和19年、陸軍入隊。終戦とともにソ連に4年間抑留される。帰国後、浪曲家として復帰。昭和32年、歌謡界に転身し『チャンチキおけさ』『船方さんよ』でデビュー。その後、数々の長編歌謡浪曲を創作発表する。昭和39年、レコード大賞特別賞受賞。『東京五輪音頭』『世界の国からこんにちは』の大ヒットで国民歌手としての道を歩む。昭和51年、リサイタル『終り無きわが歌の道』で、さらに昭和57年、歌謡生活25周年記念リサイタル『放浪芸の天地』で、いずれも文化庁芸術祭優秀賞を受賞。昭和61年、紫綬褒章を、そして平成6年には勲四等旭日小綬章を受章。平成13年4月14日逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 責任-人間存在の証