出版社内容情報
坂本龍馬の妻おりょうが挑む龍馬暗殺の真相。
坂本龍馬暗殺の真犯人は誰か? 妻おりょうがその真相解明に挑む。おりょうの波瀾の生涯を描きつつ、諸説を検証する歴史ミステリー。
坂本龍馬暗殺の真相を、妻おりょうの目を通して探る長編歴史ミステリーである。
▼慶応三年十二月九日、下関で暮らすおりょうのもとに、龍馬の突然の訃報が届く。この日から彼女の転変の日々が始まった。夫の死の真相究明を念じ、長崎から土佐、そして京へと住処を移す。女の身一つで生きて行かねばならず、苦労の末に死ぬ思いをすることもあった。そんな中、行く先々で、かつての同志たちが現われ、当時のことを様々に証言していくのである。遺留品のこと、藩内の事情や諸藩の思惑、そして犯人検挙の報まで。やがて明治の世も五年となり、文明開化が急速に進む頃、それまでに得た数々の証言が彼女の中で一本の線に繋がった。彼女はそれを確かめるべく、ある人物を訪ねて東京へと旅立つのである……。
▼夫を失って以後のおりょうの波瀾の生涯を辿りながら、幕末最大の謎といえる龍馬暗殺の真相を、諸説を検証しつつ解明していくエンタテインメント作品である。
●第1章 龍馬遭難
●第2章 証拠の品
●第3章 藩内事情
●第4章 薩摩と土佐
●第5章 犯人検挙
●謀略の真相
内容説明
下関で暮らすおりょうのもとに届いた夫・龍馬の突然の訃報。このときから、彼女の転変の日々が始まった。夫の死の真相究明を念じ、長崎から土佐、そして京へと住処を移す。その先々で得たかつての同志たちの証言。それらが一本の線につながったとき、おりょうはある人物を訪ねて東京へと旅立った…。坂本龍馬暗殺の真相を、妻・おりょうの目を通して探る長編歴史ミステリー。
著者等紹介
中津文彦[ナカツフミヒコ]
1941年、岩手県一関市生まれ。学習院大学卒。1982年、『黄金流砂』にて第28回江戸川乱歩賞受賞。歴史を題材としたミステリー、社会派推理分野で活躍
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