出版社内容情報
部下や後輩との円滑な関係を築ける心理法則。
ほめてから叱るか、叱ってからほめるか。どうしたらヤル気を喚起できるか。部下を持ったら知っておきたい「上司たるものは」の心理学。
仕事における人間関係を円滑にしたり、仕事をスムーズに進めるために、心理学の応用の方法を説いたビジネス書が人気を集めているという。本書も、副題に「仕事と人間関係69のテクニック」とあるように、そうしたビジネスへの心理学応用本の一つといってよさそうだ。
▼たとえば、相手を説得しようとするとき、いちばん効果的な距離(これを人間[じんかん]距離という)は50センチであるという。また、親しくリラックスして話したいときは、テーブルの角を挟んで、お互いの体が90度になるように座るとよい。逆に人とかかわりたくないときは、テーブルを挟んで対角線上に座るとよいなど、知っているだけでも楽しい心理学の法則が、実際に起こりそうなビジネスシーンにからめて紹介されている。
▼著者の渋谷昌三氏は、ベストセラーになった文庫『外見だけで人を判断する技術』(PHP文庫)の著者でもある。心理学を面白く読ませる視点と発想は折り紙つきだ。
●第1章 なるほどそうかの心理学
●第2章 わかれば深い心理学
●第3章 攻めと守りの心理学
●第4章 知恵ある会議の心理学
●第5章 上司たるものは、の心理学
内容説明
会議を仕切るつもりはなかったのに、なぜか自分の思うようにトントン拍子に話をまとめることができた…。誰でもこんな経験を一度や二度、きっとしたことがあるはず。これは知らず知らずのうちに説得に有効な心理学の法則を応用していたからだ。本書は、そうした仕事を円滑に進めるのに役立つ心理学的技術をやさしく説いた、ビジネスマン必読の一冊である。
目次
第1章 なるほどそうかの心理学(一所懸命説得しようとすると逆効果となるのはなぜ?;ウソかホントか、心理学による見抜き方 ほか)
第2章 わかれば深い心理学(相手を説得したいときは五十センチまで近づいて話しかける;少しゆっくり話すほうが説得力は増す ほか)
第3章 攻めと守りの心理学(若者にヤル気を出させる技術;新人研修は厳しいほうがヤル気が出る ほか)
第4章 知恵ある会議の心理学(会議は出席者の人間心理を読む場;狭い部屋だと雰囲気が悪くなりやすい ほか)
第5章 上司たるものは、の心理学(思い切って部下に相談してみる;部下の能力に合った要求水準を立てよ ほか)
著者等紹介
渋谷昌三[シブヤショウゾウ]
1946年、神奈川県生まれ。学習院大学卒業、東京都立大学大学院博士課程修了。心理学専攻。文学博士。現在、山梨医科大学心理学教授、学習院大学講師。非言語コミュニケーションを基礎とした「空間行動学」という研究領域を開拓。その研究成果を、現代心理学に即した正確な記述と、平易でユーモアあふれる文体で解説。行動的な心理学者として活躍中。『人と人との快適距離』(NHKブックス)、『自分の「居場所」をつくる人、なくす人』(PHP研究所)、『外見だけで人を判断する技術』『対人関係で度胸をつける技術』『使える心理ネタ43』『かくれた自分がわかる心理テスト』『駆け引きと裏読みの技術』(以上、PHP文庫)など多数の著書がある
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