PHP文庫<br> お江戸の意外な生活事情―衣食住から商売・教育・遊びまで

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PHP文庫
お江戸の意外な生活事情―衣食住から商売・教育・遊びまで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569575124
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0121

出版社内容情報

百万都市江戸の庶民たちの生活の意外な実態。

徹底した衣服のリサイクル、白米を食べるようになって流行った「江戸煩い」……百万都市江戸に息づく庶民の生活の意外な側面を紹介。

将軍家のお膝元・江戸は、すでに十八世紀ごろ人口百万、世界有数の消費都市だった。街は活気にあふれ、物見遊山が盛んになり、歌舞伎や寄席、浮世絵、洒落本などの文化も花開いていた。時代小説やテレビドラマ、映画などは、このころの江戸を舞台にしたものが少なくない。

▼しかし、ドラマや映画を観ていて、もう一つよく理解できていないのは、江戸の庶民達はどのように暮らしていたかという具体的なことだ。一日の労働時間は何時間くらいだったのか、そして収入は、冬の寒さと夏の暑さをしのぐ衣服は、食べ物は、肝心の住まいは……と考え出すと意外とその実態を知らないことが多いのではないだろうか。

▼本書は、衣・食・住・金・遊び・犯罪・労働の七つの視点から江戸の庶民の生活を浮き彫りにした江戸学の入門書といってよいだろう。本書の内容を知っていれば、小説の味わいも深まり、ドラマや映画の楽しみが増すことは間違いない。江戸ファン必読の一冊である。

[第1章]衣 
●なぜ衣服のリサイクルが盛んだったのか 
●だれがファッションリーダーだったのか 他 
[第2章]食 
●長屋の朝食はなにを食べていたのか 
●いつから白米食になったのか 他 
[第3章]住 
●江戸の住宅事情はどうだったのか 
●「九尺二間の裏長屋」とはどんなところか 他 
[第4章]金 
●庶民はどんなお金を使っていたのか 
●両替屋はなにをする店だったのか 他 
[第5章]遊 
●どんな大道芸に人気があったのか 
●なぜ花火見物に熱中したのか 他 
[第6章]罪 
●交通事故はどのように処罰されたのか 
●心中の哀れな結末 他 
[第7章]働 
●一日の労働時間はどのくらいだったのか 
●棒手振(行商)は勝手に商売できたのか 他

内容説明

将軍家のお膝下・江戸は、すでに18世紀ごろ、世界有数の消費都市だった。街は活気に満ち、物見遊山が盛んになり、歌舞伎や寄席、浮世絵などの文化も花開いていた。しかし、江戸庶民の普段の衣・食・住はどのようなものだったのだろうか。本当にテレビドラマや映画のようだったのだろうか。本書ではその他、遊びや労働、犯罪など、江戸庶民の実際の「意外な生活ぶり」を紹介する。

目次

第1章 衣
第2章 食
第3章 住
第4章 金
第5章 遊
第6章 罪
第7章 働

著者等紹介

中江克己[ナカエカツミ]
1935年、函館生まれ。出版社勤務を経て、ノンフィクション作家。主な著書は、『海の日本史』『蝦夷北海道の謎』(以上、河出書房新社)、『毛利元就101の謎』『豊臣秀吉101の謎』『徳川吉宗101の謎』(以上、新人物往来社)、『邪馬台国と卑弥呼の謎』(広済堂出版)、『忠臣蔵と元禄時代』(中公文庫)、『江戸の定年後』(光文社文庫)、『神々の足跡』『日本史 怖くて不思議な出来事』『日本史「謎の人物」意外な正体』(以上、PHP文庫)、『江戸の怪』(祥伝社黄金文庫)など。また、染織文化にも造詣が深く、『染織辞典』(泰流社)などの著書もある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

55
ジャンル別ではないのでサクッとした内容だがコンパクトにまとめられているので時代小説を読む時に便利なハンドブックという感じ。2020/02/28

καйυγα

13
江戸時代を生きる人々についてあれこれ書かれている。衣、食、住、金、遊、罪、働の7つにカテゴライズし江戸事情を記載する。内容が上手くまとめられており、さっと読み進められる。この本を読むだけで、江戸時代ならではの良さが伝わる。江戸時代に興味を持ち始めた人に打ってつけの本だと思う。なので深みはない2015/06/11

Maxshingo8

7
無興味読書(興味の無い本を読む取組)。戦国時代は好きだけども、江戸時代は地味で触れてこなかった。しかし、ふと手に取ってみると、質素な生活の中でも楽しみを見つけ、粋に暮らしている様子が窺い知れて面白かった。仕事帰りに握り寿司を食べたり、うな丼で贅沢したり、大食い大会や大酒大会まで開催していたなんて!ちなみに優勝者は7升5合。こりゃ化け物だ。2018/08/24

bluemint

7
江戸時代の衣食住などの日常生活について細かく丁寧にわかりやすく書いてある。特筆すべきは、ほとんどすべてに現在に換算した価格を書いてあること。もちろん社会制度が今とは大きく違っているので厳密な比較はできないが、それでもおおよその価格を知ることで生活の様子が身近になる。全体的に「今」の物価と同じかやや高めと思う。社会資本も充実しておらず、特に武士階級の困窮はひどかっただろう。時代を通じてベースアップはほとんどなかったようだから。とにかく現在価値に直した物価がわかるのがうれしい。レファ本にしよう。2018/08/09

S_Tomo🇺🇦🇯🇵

5
江戸時代の江戸を中心に街にすむ庶民の生活の実情を、衣食住金遊罪働の七章にまとめた一冊。まぁこの手の類似本とどうしても内容が似通うため、新鮮味はないが、物価についてはすべて一両を十万円に換算しているのが分かりやすい(最もその弊害もある)。これから江戸時代の庶民の生活について知りたい人の入門書としてはよい一冊。2014/07/29

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